長年、映画・キャラクタービジネスを展開する東映株式会社をゲストに、BtoC企業のWeb戦略を議論する「BtoC企業の戦略的トリプルメディア活用」が6月23日に開催される。この記事では、セミナー開催を前に、東映で経営戦略に携わる松本拓也氏に行ったインタビューの様子を届ける。 「どんなメッセージを発するか」という原点に立ち戻る●諏訪光洋(以下、諏訪) 世界中の映画産業がここ数年で急激に変わっている状況を、どのようにとらえているのでしょうか。 ●松本拓也氏(以下、松本) 極論を言ってしまうと、技術の歩みには流されるままについていくしかないと思っています。今の時代、映画もテレビドラマはスポンサーや関係各社との協業で制作しています。シネマコンプレックス(シネコン)への移行や、ネット配信の台頭など市場の転換は起きていますが、弊社だけでイニシアチブをとって対応していけることはないんですね。 逆に言えば、