「残像に口紅を」を読もうと思ったのは、 PCのキーボードが壊れてしまい、打てない字があって困ったという投稿をした時に、 わっとさんからこんなコメントを頂いたのがキッカケでした。 「残像に口紅を」は、世界から音がひとつずつ消えていくというお話で、 わっとさんは、私がキーボードで打てない ( 使えない ) 字があることから、 この小説を思い出されたようです。 ほとんど忘れてました、昔、読んだ気もするんだけど。 じゃあ、もう一回ちゃんと思ったわけですの今回。 感想はやっぱり「うーん、実験的過ぎるなあ、この小説は」といった感じでした。 この作品は、佐治という人気作家が「世界から言葉がひとつずつ消えていったらどうなるか」という構想を立て小説を書き始める話なんですね。 筒井さんもこの作品自体を、消滅していく字を使わず書き進めていくんです。 面白い発想です。 でも、設定にちょっと無理があるところもある。