少女漫画雑誌「りぼん」9月号(集英社、8月3日発売)で連載を開始した牧野あおいさんの『さよならミニスカート』は、「りぼん」の主要読者だけではなく、大人の女性や男性を巻き込む大きな話題になりました。相田聡一編集長によって「この連載は、何があろうと、続けていきます」という“激推し宣言”が掲載されていたからです。 異例の宣言に興味を引かれ、久しぶりに雑誌を手に取った読者を待っていたのは、「アイドル」をテーマにしたピンと糸が張られたようなストーリー。主人公は、学校で唯一スラックスを履く女子生徒・神山仁那です。 実は彼女は半年前まで、アイドルグループ「PURE CLUB」の“不動のセンター”でした。しかし握手会でファンに刃を向けられたことで心と体に深い傷を負い、アイドルを引退した――という過去をもっていたのです。 1話は彼女の現在と過去、どこか息苦しい高校のクラスメイトたちのやりとり、仁那の心の扉を