世界で唯一民間人が入れる核実験場跡、旧ソビエト連邦の秘密研究都市、いずれもセミパラチンスク核実験場跡を形容する言葉である。なんと甘美な響きであろうか。 この地にチャガン湖という円形の湖がある。なぜ丸いかと言うとこの湖は水爆によって出来たクレーターに水が溜まって出来た物だからである。衛星画像で見てみると本当に丸いのがわかる。 チャガン湖の衛星画像この湖は1965年、旧ソビエトによる「国民経済のための核爆発」計画の一環として行われた地下核実験によって誕生した。 チャガン川の川底地下178mに設置された140ktの核爆発により幅400m、深さ100m、高さ20~38mのクレーターができ、穴に溜まった水により人口湖「原子の湖」が爆誕した。 この場所を知った瞬間、「あ、これは僕が行かねばならぬ場所だな」との使命感に駆られた。 僕は核武装論者で核兵器を作りたいが為に大学で物理工学を専攻したぐらいには核