時事メディカル 連載・コラム 「医」の最前線 感染症・流行通信~歴史地理で読み解く最近の感染症事情~ 新型インフルエンザへのカウントダウン~H5N1型の脅威が再来~ 「医」の最前線 感染症・流行通信~歴史地理で読み解く最近の感染症事情~ 新型インフルエンザへのカウントダウン~H5N1型の脅威が再来~ 東京医科大客員教授・濱田篤郎【第7回】 一方、米国では24年3月ごろから、テキサス州やミシガン州などでウシの感染例が多発しています。7月10日までには12州に及び、144カ所の牧場で乳牛の感染が確認されているのです。 ◇ウシからヒトに感染も ウシがH5N1型ウイルスに感染した場合、あまり重症にはならず、発熱や乳量の減少などの症状が見られ、1週間程で改善します。このため、感染の発見が遅れて周囲のウシに広がっているようです。さらに、牧場の従業員や車両などがウイルスを周囲の牧場に拡散させている可能性