「お前は違う」といったようなピリピリとした緊張感があった。 今じゃ仲良しなサークルのみんなと初めて会ったときのこと。 オタクな話で打ち解けたらさっそく、予想通りの言葉が出てきた。 「顔に似合わず、濃いね」って。 中高の頃も「顔に似合わず」とか「顔は良いのに」って言われたことある。 その扱われ方が自分が浮世離れした、ふわふわした特別な存在なのかのように錯覚させてくれて気持ちよかった。 オタク女子な人らと一緒にいる時、自分を中心にして集まってきてるような、王子様感覚があって楽しかった。 可愛がられてたなって思います。みんな優しい良い人です。 でも、何故みんな顔のことをことさら言うのですか! 僕はネットを見ていて「イケメン」やら顔のことを言うのがどんどん嫌いになっていきました。 オタクがイケメンだったら過剰にそのことを口にしたり、 モテるモテないの話で「それはイケメンだから」とか言い訳のように出