Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 日本放送協会放送技術研究所(NHK技研)の研究チームが開発した「マンガを視覚と触覚で楽しむ『ハプトコミック』」は、電子書籍ベースの漫画において、読んでいるシーンに応じて触覚(振動や温度)を提示するシステムだ。炎の攻撃では熱さを、オノマトペ(擬音語・擬態語)が大きなシーンでは振動を、タブレットを持った手に与えることでユーザーの読書体験を向上させる。 近年、漫画を電子書籍で読むケースが多くなってきた。紙の本に比べ自由度が高い電子書籍は、さまざまな付加価値を付与するのに適しており、読書体験向上の技術も増えてきた。例えば、グロテスクな場面やゴキブリのような虫など、各ユーザーの「見たくないシーン」が
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