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ブックマーク / rkx1209.hatenablog.com (7)

  • SAT/SMTソルバを自作してみる話 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    この記事は Kobe University Advent Calendar 2017 - Adventar 17日目の記事です。 1年ぐらい前にC3というSMTソルバをC言語でスクラッチから作ったので、その話でもします。 よりによってなぜSMTソルバをCで書いたかというと、若気の至りでハイパーバイザに組み込んだりして遊んでたからです。 ゲストシステムの検証をランタイムにしてくれる超軽量なハイパーバイザあったらカッコイイじゃないですか。 という割と適当な理由で作ったんですが、労力に対する成果があまりにも見合わなさすぎて、今はアプローチを変えています。 そういうわけで過去の遺物から生まれたC言語製SMTソルバC3なのですが、このままお蔵入りさせるのも何なのでコードの解説とかSMTソルバがどうやって動いてるのかみたいな話をしてみます。 あ あと、私は一介の情報系学生で論理学徒ではないので、ところ

    SAT/SMTソルバを自作してみる話 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
  • カーネルエクスプロイト入門2 - 特権モードを利用した権限昇格の仕組み - - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    0. はじめに カーネルエクスプロイト入門記事part2です。 前回part1では、環境構築とLinuxカーネルのメモリ管理の基礎について、実際のエクスプロイトでのユースケースを通して説明しました。 rkx1209.hatenablog.com さて、part2では実際にLinuxカーネルエクスプロイトを書いて行きます。 とはいえ既存の脆弱性を利用するエクスプロイトを記述するのはあまりよろしくないので、今回は学習用に脆弱なドライバを用意し、エクスプロイトを書いていきます。 まあ基的なロジックは実際の脆弱性のそれと同じなので、意義はあるはずです。 学習用ドライバとエクスプロイトコードは以下のレポジトリに置いてありますので、各節ごとに逐次参照 してください。 github.com 1. 特権モードでの権限昇格 脆弱性を悪用して権限昇格を行うにはいくつか常套手段があり、中でも典型的な物がスタッ

    カーネルエクスプロイト入門2 - 特権モードを利用した権限昇格の仕組み - - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
  • 参照カウンタオーバーフローを利用したLinuxカーネルエクスプロイト(CVE-2016-0728) - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    記事では、Linuxカーネルの鍵保存サービスの脆弱性(CVE-2016-0728)、およびそれを利用した権限昇格エクスプロイトについて解説します。 Linuxカーネルの参照カウンタオーバーフローはCVE-2016-0728とCVE-2014-2851が有名ですが、今回は前者を題材に扱います。 参考: Exploiting COF Vulnerabilities in the Linux kernel https://ruxcon.org.au/assets/2016/slides/ruxcon2016-Vitaly.pdf 0. セキュリティキャンプ2017応募課題 セキュリティキャンプというIPAが主催しているイベントがあるのですが、私がそこの応募課題の一つ(A-5)としてこの脆弱性を出題していたので、 Write upを兼ねて、今更ですがCVE-2016-0728について説明しようと

    参照カウンタオーバーフローを利用したLinuxカーネルエクスプロイト(CVE-2016-0728) - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
  • 低レイヤーの歩き方 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    この記事は Kobe University Advent Calendar25日目の記事です。 低レイヤー技術(後述)をこれから学びたい人向けの入門記事です。 自身の経験を踏まえ、より多くの人達にこのレイヤーに興味を持ってほしくて書きました。 決して卒論がやばくてAdvent calendarのネタが作れなかったわけでは(ry なぜこんな記事を書いたか いわゆるシステムプログラミングのような低レイヤー(と言って差し支えない)ジャンルって一体何から始めれば良いのかいまいちピンと来ないし、何が面白いのかも分からないと思われている事が多いと思います。 にもかかわらず低レイヤーの魅力や学び方の指針みたいな物を示した、いわゆる入門記事ってかなり少ないんですよね。 記事はこれからシステムプログラミングを始めたい方や、既にかじってみたが中々先が見えてこない、将来何の役に立つのか不安という方達に読んでい

    低レイヤーの歩き方 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
  • KVMのなかみ(KVM internals) - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    VMMの高速化について学ぶ過程でKVMのコードを読んだので、 メモ代わりに内部構造の解説記事を書きました。 KVMはqemuと連携して動作するため、以前私が書いたQEMU internals( http://rkx1209.hatenablog.com/entry/2015/11/15/214404 ) も合わせてご参照ください。また記事はある程度システムプログラムに慣れており、 VT-xや仮想化の基アーキテクチャは知っている物として進めます。 1.qemu-kvm,kvmの初期化 では早速見て行きましょう。まずはKVMの初期化の入り口となるqemu-kvmサイドから見ていきます。(ちなみに現在qemu-kvmはqemu家に統合されておりconfigを変えることでkvmを有効化する仕様になっています) qemuは/dev/kvmを通してKVMとやり取りを行います。全体的なアーキテクチ

    KVMのなかみ(KVM internals) - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
  • QEMUのなかみ(QEMU internals) part1 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    ここ一ヶ月ほどQEMUのコードとお戯れしていたのですが、 qemuのソースコードもうすぐ読みきりそうなのでどこかにまとめたいんだけど、qemu internalみたいな記事ってどれぐらい需要あるの— 前代未聞 (@RKX1209) 2015, 11月 9 と言ってみた所なんとなく需要がありそうだったので書きました。 記事ではQEMUの内部実装を追い、具体的な仕組みを見ていきます。もし研究や仕事などでqemuを読む必要がある方や、これから趣味で読んでみようという方はぜひ参考にしてください。 (QEMU internalsというよりはQEMUコードリーディングの方が適切かもしれませんね....) さてここで扱うQEMUはqemu2.4.0でゲストはx86,ホストはx64であると仮定します。 両方共x86系となるとDBTの意味はあまり無く、KVM使ってどうぞという話になるのですが、あくまでコー

    QEMUのなかみ(QEMU internals) part1 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
  • QEMUのなかみ(QEMU internals) part2 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~

    前回(part1)rkx1209.hatenablog.com の続きです。 part2では仮想IRQ,チップセット,仮想IO,TCGを見ていきます。 多分part2で終わりです。(時間があればまたいつかpart3とか書いてみたいですね...) ではまず仮想IRQから見ていきます。 6.仮想IRQ QEMUにおいてIRQはIRQState構造体で表されます。 (hw/core/irq.c) struct IRQState { Object parent_obj; qemu_irq_handler handler; void *opaque; int n; }; nがIRQ番号でhandlerがIRQ#nに対応するハンドラです。またIRQStateは(include/hw/irq.h)でqemu_irqにtypedefされているため以降はqemu_irqと呼びます。 では前回見ていたマシン初

    QEMUのなかみ(QEMU internals) part2 - るくすの日記 ~ Out_Of_Range ~
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