世界のロボット生産量の約70パーセントを占め、自他ともに認めるロボット大国日本。福島原発事故発生後、何度か国産レスキューロボ投入の話が上っているが、国民の期待とは裏腹に未だ投入されたという情報はない。 事故後すぐに投入されなかった理由、それは現在日本には原発事故処理に特化したロボットが存在しないからだ。日本は世界最先端技術を有しながら、研究は進まなかった。その理由を、中国メディア「鳳凰網」が報じている。 日本は原発事故用レスキューロボットに完全に無関心だったわけではない。日本には過去に2回、研究開発に乗り出した経緯がある。一度目は1979年、アメリカ・スリーマイル島の原発事故直後。事故を受け、通産省(当時)により原発事故に特化したロボットの開発が進められた。しかし、8年の歳月を費やしたにも関わらず、結局研究は打ち止めになった。 二度目は1999年、茨城県東海村ウラン加工工場における臨界事故