タグ

ブックマーク / courrier.jp (185)

  • 日米間の「対中外交の圧倒的な差」を石破政権は埋められるか | 薬師寺克行「今月の外交ニュースの読み方」

    米中関係は表向き緊張していても、裏側では密な接触が続けられている。対照的に日中国と、そうした「大人の外交」ができていない。石破政権の誕生で、その差は埋まるのか。元朝日新聞政治部長の薬師寺克行氏が解説する。 独自の国家観や世界観を振りかざし、協調的な姿勢を見せない中国とどう付き合うか──。中国との外交は、西側の主要国にとって最重要課題のひとつとなっている。 なかでも日米両国は、対中関係で深刻な懸案を数多く抱えている。だが、中国との向き合い方は正反対だ。 裏で接触し続ける米中外交 米国では議会や国民のあいだで反中ムードが高まり、トランプ政権時代に長年の「エンゲージメント(関与)政策」から、対立や競争を前面に出す強硬策に大きく転換した。 中国からの輸入品に対してトランプ政権が課した高率の追加関税は、バイデン政権でも引き継がれ、新たに先端半導体技術の対中輸出禁止措置も実施された。だからといって

    日米間の「対中外交の圧倒的な差」を石破政権は埋められるか | 薬師寺克行「今月の外交ニュースの読み方」
  • 米カリフォルニア州では「知性の高い生物」であるタコの養殖が違法に | 食用に売ることも許されない

    倫理と環境のために「タコ禁止」 「日人は──そしてスペイン人も──タコが大好きだ。大阪ではたこ焼きが人気だし、東京の小さな居酒屋では、タコの唐揚げや刺身がべられる。スペインのガリシア地方では、茹でた触手をパプリカで味付けしたポルポ・ア・フェイラが文化として深く根付いている」 そう報じるのは、米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」だ。同紙によれば、日におけるタコの総輸入量(1万トン以上)の約40%を占めるのは、モーリタニア産のものだという。そのため、同国ではタコのことをフランス語でもアラビア語でもなく、日語で「タコ」と呼ぶ。そして最高基準値を満たすタコは「ジャパン・クオリティー」とされるそうだ。

    米カリフォルニア州では「知性の高い生物」であるタコの養殖が違法に | 食用に売ることも許されない
  • 米紙「日本の次期首相となった石破は日米同盟の再構築を提唱している」 | 元防衛相の新総裁は安保条約を不平等と批判

    の次期首相、石破氏は日米同盟の再構築を提唱 日の次期首相は、日米同盟を不平等だとして再構築を唱えてきた元防衛大臣の石破茂氏(67)に決まった。米国政府との緊張が高まる可能性を秘めている。 石破氏は27日に行われた与党・自由民主党の総裁選で僅差で勝利し、国会は10月1日、石破氏を首相に選出する。 石破氏は過去4回の総裁選に敗れており、今回が最後の挑戦だと語っていた。9人の候補者からなる混戦の中、同氏は政治資金問題発覚後の自民党のイメージを修復することを公約に掲げてトップに躍り出た。決選投票で、日初の女性首相を目指した高市早苗・経済安全保障担当相(63)を僅差で破った。 拡大を続ける中国の軍事力、北朝鮮のミサイル実験、そしてロシア軍機の領空侵犯など、日が前例のない安保上の課題に直面している中、石破氏は首相に就任する。

    米紙「日本の次期首相となった石破は日米同盟の再構築を提唱している」 | 元防衛相の新総裁は安保条約を不平等と批判
    mangakoji
    mangakoji 2024/09/28
    石破はやりたいと思ってるだろうし、今の自民党では彼しかできないだろうとも思う。9条なんかよりも日本人の悲願で、出来たら吉田以来の大宰相と呼べる。トランプのが与しやすだろうな。無知でバカだから
  • おもちゃ店もびっくり! なぜかメキシコで「シルバニアファミリー」が大流行 | 市場を埋め尽くす小さな動物たち

    生まれの小さな動物の人形たちが、2023年末からメキシコの市場で人気を博しているという。その注目ぶりは、シルバニアファミリーの海賊版まで出回るほどだ。このブームの現場を、スペイン「エル・パイス」紙の記者が訪れた。 メキシコシティで増えている青空市場では、週末になると、住民たちが品、家庭用品、化粧品など生活に必要なあらゆる物を求めてやってくる。街の中心部にある地下鉄バルデラス駅の外では、ある市場が何年ものあいだ、あらゆる種類のおもちゃ、とくに「マテル」社のミニカー「ホットウィール」を販売してきた。だが2023年12月から、「シルバニアファミリー」の人形たちが、店舗の大部分を支配している。 そしていまや、かつてなく賑わうこの場所は、「テルヌリネス市場」として知られるほどだ(「テルヌリネス」「テルヌリン」は、メキシコでのシルバニアファミリーおよび人形の呼称)。そこでは定番モデルや人気モデル

    おもちゃ店もびっくり! なぜかメキシコで「シルバニアファミリー」が大流行 | 市場を埋め尽くす小さな動物たち
    mangakoji
    mangakoji 2024/09/25
  • “穏健保守の共産主義者”のジジェクは「本物の批判的思想家だから嫌われる」 | 意外に普通な幼少期、ラカンとの記憶

    カテゴライズできない批判的思想家 ある日の午後にカフェでお茶をしていると、ひとりの男がゆっくり近づいてくるのがジジェクの肩越しに見えた。刈り込んだ頭に小さな丸メガネ、ソ連のスパイが暗殺に使ったことで有名な傘に似たものを持っている。 彼はジジェクの後頭部目がけて何かを叫び出した。ジジェクは気づいていない。男は立ち去りかけたが、気が変わったのか踵を返して戻ってきた。ジジェクが振り返った。大きな声でしばらく会話したのち、彼は私に言った。 「『あんたはここに座って哲学してりゃいいが、俺たちは何もかもをどうすりゃいいんだ?』って言ってたよ。いささか攻撃的な男だな」 「俺たちは何もかもをどうすりゃいいんだ?」という問いが宙に浮いていた。我々は意見対立を通じた弁証法的推論にはそぐわない時代に生きている。哲学者であり誌「ニュー・ステイツマン」の常連寄稿者でもあるジョン・グレイが、アムステルダムで開かれた

    “穏健保守の共産主義者”のジジェクは「本物の批判的思想家だから嫌われる」 | 意外に普通な幼少期、ラカンとの記憶
    mangakoji
    mangakoji 2024/09/08
    “「自虐は慎みなんかでは決してなく、カモフラージュなんだ」とグレイは言った。”
  • カリフォルニアで米を作り続けて100年 「コウダ農場」が幕を下ろす | 強制収容所に収監され、太平洋戦争も乗り越えて

    国府田敬三郎は祖国から遠く離れた地で米作りを始め、「カリフォルニア米の帝王」と称された。その敬三郎の意志を引き継ぎ、有名シェフからも愛される米を代々作り続けてきたコウダ農場だが、ついにその地を手放すという決断を下した。 8月に水の引き込みが切られると、カリフォルニア州のサウス・ドス・パロスにある水田は緑から黄金色へと変わる。コウダ農場を経営するロビン・コウダとロス・コウダの姉弟は、だんだん水分が抜けていく稲を手にとり、最適な収穫時期の頃合いを計る。 いまから97年前にカリフォルニアで家族経営の米作りを始めたのは、2人の祖父の国府田敬三郎(こうだ・けいさぶろう)だ。コウダ農場は新品種「コクホウローズ(國寶ローズ)」を開発し、1960年代に初めて売り出した。世代を問わず、多くの料理人がこの米国育ちの日的な米に感銘を受け、さまざまな料理を作ってきた。 だが今秋、コウダ家の農場から新米が出荷され

    カリフォルニアで米を作り続けて100年 「コウダ農場」が幕を下ろす | 強制収容所に収監され、太平洋戦争も乗り越えて
    mangakoji
    mangakoji 2024/09/08
  • なぜ奈良時代と古代ローマの言語事情を比べようと思ったのですか? | 奈良時代の詩歌を研究するフランス人に聞く

    いまよりはるかに多様だった日語 ──奈良時代の日の人口は500万~600万人ほどと推定されています。その頃の日の言語事情は、どれくらいわかっているのですか。 これは難しい話です。いまの日語には関西弁や東北弁などがちょっと残っているけれども、かなりの統一性があります。それに比べると、奈良時代の日語は全然そうではなかったと考えられます。 いま私たちのもとにある当時の日語の痕跡は、あくまでも文学的な言葉で書かれた歌集です。『万葉集』に出てくる日語が当時、当にそのまま話されていたかというと、おそらくそうではないんですね。書き言葉と話し言葉のあいだに完全な断絶があったとは考えられませんが、隔たりはかなりあったはずです。 当時の日語には統一性がなく、複数のものがあったわけですが、大雑把にいえばふたつに分けられました。ひとつは西の日語、すなわち奈良の日語であり、もうひとつは東歌、す

    なぜ奈良時代と古代ローマの言語事情を比べようと思ったのですか? | 奈良時代の詩歌を研究するフランス人に聞く
    mangakoji
    mangakoji 2024/09/03
  • 英紙「日本人がオーバーツーリズムを嘆くのは訪日観光客が妬ましいから」 | 自国のレジャーを楽しめない「悲しみ」

    訪日観光客が戻ってくるのを待ち望んでいたはずなのに、インバウンド消費が回復しつつあるいまの日では、オーバーツーリズムを嘆く声が目立つ。この背景には、コロナ前とは異なる経済事情を経験している日人の複雑な心境があると、英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」は指摘する。 日は、訪日客で自国が賑わう現状を喜びつつも、オーバーツーリズムを憂慮しはじめた。 訪日外国人用と、それより安価な地元住民用の価格を設定する二重価格制度についても、「妥当だ」「いや差別だ」「むしろ自滅を招くものだ」と、活発な議論が巻き起こっている。 この一方、政府が長らく同じ政策を維持し続けたせいで、かつては身軽だった日人の海外旅行はコロナ以前のわずか6割に留まる。 膠着状態にあった日経済は、いま大きな危機に直面している。自国の通貨である円と貿易の脆弱性が露呈したのだ。 日銀史上「最も議論を呼ぶ」決定 7月の日経平均株価の

    英紙「日本人がオーバーツーリズムを嘆くのは訪日観光客が妬ましいから」 | 自国のレジャーを楽しめない「悲しみ」
    mangakoji
    mangakoji 2024/08/26
  • EVブームのなかでテスラが失速する「3つの要因」 | 独自のビジネスモデルにも綻びが

    かつて他社を寄せつけなかったテスラだが、いま同社の売り上げがEV市場全体の50%以下に落ち込んでいることが明らかになった。テスラ失速の原因を米紙「ニューヨーク・タイムズ」が分析する。 米国ではシェアが50%以下に 研究機関コックス・オートモティーヴによれば、4~6月までのテスラのEV売り上げはいまだ市場全体の49.7%を占めている。だが、前年の59.3%に比べると、大幅な減少だ。テスラはいま、ゼネラルモーターズ(GM)やフォード、ヒュンダイ、起亜などの競合他社にその地位を脅かされている。 コックスによると、テスラのシェアが3ヵ月間で50%以下まで下落したのは初めてだ。2012年にモデルSセダンを売り出し、EV市場の覇権を握ったテスラ。しかし今回の調査結果は、もはやテスラがその地位を失いつつあることを示している。 モデルS以前、米国内でのEV販売数はきわめて少なかった。だが米国全体で見るとE

    EVブームのなかでテスラが失速する「3つの要因」 | 独自のビジネスモデルにも綻びが
    mangakoji
    mangakoji 2024/08/01
    フォードT型が思い浮かんだ。まあ、テスラはライン工には買えないと思うけど
  • ガブリエル・ブレア「男性の『無責任な射精』が、望まない妊娠の原因です」 | ベストセラーの著者が試みた「これまでになかったアプローチ」

    ※同書と記事は異性愛者の視点から、生殖能力のある異性愛者同士の関係性を対象として書かれていますが、力関係や責任といったテーマを取り扱っており、特定の性自認にかかわらず役立つ内容となり得ると考えております。 何が書いてあるのか 「望まない妊娠は、セックスが原因ではない。男性が無責任な射精をした場合にのみ、望まない妊娠が起きる。彼自身と、彼のパートナーが妊娠を望んでいない状況なのに、男性が精子を女性のヴァギナ(膣)に放出した場合にのみ、それが起きるのだ──」 衝撃的な序章からスタートする『射精責任』。 展開される全28の項目では、妊娠の原因である男性の生殖機能は安易にコントロール可能であるにもかかわらず、避妊と妊娠に伴う精神的・身体的負担を女性のみに背負わせ続けている実態について、赤裸々に書き出す。 さらに、それらの負担が社会内で「当たり前のこと」として軽視され、女性の痛みや生命の危機が適切

    ガブリエル・ブレア「男性の『無責任な射精』が、望まない妊娠の原因です」 | ベストセラーの著者が試みた「これまでになかったアプローチ」
    mangakoji
    mangakoji 2024/07/26
  • そのインスタの「いいね」は“ミクロ浮気”か Z世代のデジタル探偵活動 | ネット時代の小さな裏切り行為

    デジタルネイティブのZ世代は、恋人のデジタルライフのどんな行為を「浮気」と見なすのか。浮気を疑ったときに、どんな行動に出るのか。米紙「ワシントン・ポスト」が、生々しい実態を取材する。 彼氏がインスタグラムでモデルのビキニ写真に「いいね」した。それは裏切りか。無邪気な移り気か。あるいは、ただの小さな赤いハートマークか。 写真に友だちをタグ付けしたり、TikTok動画に「いいね」したり、われわれがオンラインですることのほぼすべてには跡が残る。恋愛関係にある人にとって、そうした痕跡は不貞のサインになりうる。事実そうであるにせよ、そう受け取られるだけにせよだ。 インターネット時代の小さな裏切り行為を指す「ミクロ浮気」ネタが、TikTokやインスタグラムなどのソーシャルメディアに絶え間なく流れている。ミクロ浮気のほとんどがオンラインで起こるので、カップルは互いのデジタル習慣を監視し、調べて、不貞のサ

    そのインスタの「いいね」は“ミクロ浮気”か Z世代のデジタル探偵活動 | ネット時代の小さな裏切り行為
    mangakoji
    mangakoji 2024/07/26
    そもそも、浮気って昭和50年代の中くらいまで「婚外に子供を作ること」だったんだけどな。正直いって他の女/男とsexして何が悪いのかわからん。
  • 仏紙が問う「なぜ日本の建築家は、自国において亡命状態にあるのか」 | 日本は建築の国なのに…

    フランスでは、日人建築家が高い人気を誇り、数々のコンペティションを勝ち取っている。だが、日の大規模プロジェクトでは、彼らの活躍の幅は意外にも狭く、個人や海外からの発注に逃げ場を見つけているという。そのことに気づいた仏紙記者が、日の建築事情を深掘りする。 日は「建築の国」なのだろうか。最近のニュースからすると、そう言えそうだ。2024年3月、日人建築家の山理顕がこの分野の最高の賞であるプリツカー賞を受賞した。日でこの栄誉ある賞を受賞したのは山が9人目で、これによって日は建築分野を率いる存在になった。世界中が口々に日のスター建築家を称えている。 特にフランスでは、日人建築家の人気は高く、権威あるコンペティションをいくつも勝ち取っていて、象徴的な建造物を多く生み出している。たとえば妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット、SANAAは「ルーヴル美術館ランス別館」(ついでに言え

    仏紙が問う「なぜ日本の建築家は、自国において亡命状態にあるのか」 | 日本は建築の国なのに…
    mangakoji
    mangakoji 2024/05/31
    “最近建てられたモニュメント的な建造物を東京で探そうとしても無駄である。”真東京駅があろうが。(建て替えて欲しくはなかったが。)
  • 「礼儀正しい国」日本でなぜ人々が“キレやすく”なっているのか? | 中国紙が報じる「カスハラ」問題

    病院の受付に激怒する患者、JR職員に暴力を振るう乗客……礼儀正しさと他者への敬意を誇りとしてきた日で、攻撃的になる人が増えている。客による迷惑行為「カスタマーハラスメント」が社会問題化している現状とその背景を中国紙が取材した。 それは病院の受付をしている女性からの悲痛な訴えだった。4月3日付の読売新聞の悩み相談欄「人生案内」に投稿した匿名の女性が、患者から不満をぶつけられる「サンドバッグ」状態になっていることがつらいと綴った。 診察を待たされて怒鳴る人もいれば、順番を飛ばして治療しろと要求する人、笑顔で対応すると激怒する人もいる。女性は最後に、こうした患者に対する「心の持ちよう」を教えてほしいと助言を求めた。 回答者で心療内科医の海原純子は、女性の苦しい状況に理解を示し、最近の受付にはスタッフに対する思いやりを求める張り紙が増えていると述べた。しかし、医療機関の責任者が相談者の女性を守る

    「礼儀正しい国」日本でなぜ人々が“キレやすく”なっているのか? | 中国紙が報じる「カスハラ」問題
    mangakoji
    mangakoji 2024/05/28
    “実証的な証拠はないとみられるが、丁寧に否定的な反応をされたときに無礼な態度に出たり攻撃的になったりする人が日本で増えている可能性があるという”
  • 「若者たちに希望を!」子供の機会を奪う社会構造をいますぐ修正すべきだ | スコット・ギャロウェイ「デジタル経済の先にあるもの」

    この記事は、ベストセラーとなった『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の著者で、ニューヨーク大学スターン経営大学院の経営学者であるスコット・ギャロウェイによる連載「デジタル経済の先にあるもの」です。月に4回お届けしています。 今週、私は由緒あるTEDの40周年記念イベント「TED 2024」で講演した。バンクーバーのステージで、ル・ポール、ケシャ、そして2人の宇宙物理学者とともに登壇したのだ。 持ち時間は15分だったが、17分使って47枚のスライドを矢継ぎ早に映し出しながら、私の考える「米国が直面する最大の課題」について語った。それは不平等でも気候変動でも中東での戦争でもなく、これらの脅威を結びつける問題、すなわち、「米国の若者に対する戦争」である。いわば「相互確証破壊」の戦いだ。 ある社会の成功度を測るための適切な指標は、「子供たちがどう扱われているか」である。個々の親た

    「若者たちに希望を!」子供の機会を奪う社会構造をいますぐ修正すべきだ | スコット・ギャロウェイ「デジタル経済の先にあるもの」
    mangakoji
    mangakoji 2024/05/11
    答えがあると言い切るのはどうかな?実際に検証されてるわけではない。
  • 日本の新紙幣の発行には「ネパール人の尽力」が不可欠だった | 原料がどこで作られているか知っていますか?

    の紙幣の原料に用いられる樹木「ミツマタ」は、国内調達が難しくなっており、その多くがネパールから輸入されているという。 2024年7月に紙幣のデザインが刷新されるが、その発行はミツマタの生産・加工に関わるネパール人なしには「不可能」だと、産地を訪ねた米紙が報じている。 「儲かるなんて思ってもみなかった」 世界最高峰の山々とインド北東部ダージリン地方の茶畑に挟まれたネパール東部のこの地域では、壮観な景色が広がり、希少なランが育ち、緑豊かな丘陵地でレッサーパンダが遊ぶ。 だが、ここでの生活は厳しい。世界最高峰のエベレストの近くで生まれた農業従事者のパサン・シェルパは、十数年前に野生動物にトウモロコシやジャガイモを荒らされて栽培を諦めた。そして代わりに、それほど価値のなさそうな植物を育てることにした。ヒマラヤに自生する常緑で黄色い花を咲かせる「アルゲリ」(註:ミツマタの近縁種)と呼ばれる低木だ

    日本の新紙幣の発行には「ネパール人の尽力」が不可欠だった | 原料がどこで作られているか知っていますか?
    mangakoji
    mangakoji 2024/04/29
    “ヒマラヤに自生する常緑で黄色い花を咲かせる「アルゲリ」(註:ミツマタの近縁種)と呼ばれる低”
  • 「知識人が『この世界は酷い』と言い過ぎるから、若者が虚無感を抱く」 | 今年のバーグルエン賞社会学者が語る

    コリンズが30年以上前に著した『ブラック・フェミニズム思想』(未邦訳)は、小説、詩、音楽、物語を題材に、ジェンダーと人種という二重のくびきの下にあえいできた黒人女性たちの強さを解説している。同書はいまやフェミニズム、レイシズム、自由への戦いのあいだでさまざまに存在する、微妙な差異を理解するための必読書となっている。 この社会学の大家に、スペイン紙「エル・パイス」がインタビューした。 ──「黒人が自由になるために必要なものとは何か」というのが、あなたが何十年にもわたり答えようとしてきた基的な問いかけでした。その答えには近づきましたか? 近づいているようには思いません。しかし、その問いかけが意味するものが何かを、より深く理解できるようにはなったと思います。 自由とは、想像することしかできないものです。それに近づくことは可能ですが、決して到達することはできません。それは途切れることのない問いで

    「知識人が『この世界は酷い』と言い過ぎるから、若者が虚無感を抱く」 | 今年のバーグルエン賞社会学者が語る
    mangakoji
    mangakoji 2023/12/21
    完全に違う。
  • ヤニス・バルファキス「資本主義は死んだ。テクノ封建制、万歳!」 | 新しい封建領主とは誰か?

    主義は死んだと経済学者で元ギリシャ財相のヤニス・バルファキスは言う。だが、いかにして死んだというのか? われわれはどうなるのか? 英論壇メディア「アンハード」でバルファキスが挑発的に論ずる。 一昔前、高齢のフリードリヒ・フォン・ハイエクが小粋に自分の経験談を語り、そこから社会主義の計画経済に対する厳しい批判を始めるのを聴いたことがある。 ハイエクは茶目っ気を効かせてこう語った。 「先日、ある店に入りましてね。で、店を出たとき私が手に持っていたのは、それまで自分が欲しいとは夢にも思ったことのないモノだったんですよ」 ハイエクは資主義を擁護する人のなかでも、きわめて頭が切れる論者のひとりだ。市場を慈愛にあふれた創造主とみなし、その働きを人間が作ったシステムで再現するのは無理だと考えていた。 冒頭の小話のポイントは、市場に入るまで人は自分が何を求めているのかも知らないというところだ。それな

    ヤニス・バルファキス「資本主義は死んだ。テクノ封建制、万歳!」 | 新しい封建領主とは誰か?
  • 歴史学者が検証「ヒトラーの恩恵を受けたのは庶民ではなかった」 | 「大衆を優遇して支持された」説に反論

    ナチ党(国民社会主義ドイツ労働者党)政権は、資産家に厳しく、庶民には実際の利益をもたらしたために、広範な支持を得たという説がよく唱えられる。しかし、歴史学者のマルク・ブッゲルンは、最近の論文でこの説に反論した。当時のドイツの再分配政策は他国と大きく変わらず、むしろ格差が広がったことがわかるという。 独誌「シュピーゲル」がブッゲルンに、ナチス・ドイツにおける平等という幻想について聞いた。 ナチスは「他国より再分配を徹底した」のか? ──ブッゲルンさんは最近の論文で、第二次世界大戦中のナチスの租税政策を、英国や米国の政策と比較していました。その目的はなんですか。 比較することによって、どの程度ヒトラーが富裕層から貧困層への再分配を強制していたか、整理することができます。 たしかに、ドイツの事例のみを観察すると、ナチ政権が社会における不平等に対処しようとしていたという印象を受けます。第二次世界大

    歴史学者が検証「ヒトラーの恩恵を受けたのは庶民ではなかった」 | 「大衆を優遇して支持された」説に反論
  • フィル・ザッカーマン「世界全体で宗教の衰退が起きている」 | 近代化は宗教にとって都合が悪い

    2022年、ドイツでは50万人超という記録的な数の人がカトリック教会を離れた。フランスでも、国立統計経済研究所と国立人口学研究所の調査で初めて、国民の過半数が無宗教だという結果が出た。英国でも国民の過半数がキリスト教徒でないことがわかった。米国は聖書と結びついた国だが、それでも成人の3分の1が無宗教だ。チュニジアでも無宗教の人は、2013年の13%から増加し、2019年には30%になっている。 近代化と技術進歩の結果、宗教は衰退せざるをえない──。それが1970年代まで、社会学の世界の通説だった。ところがこの数十年は、宗教の復権を語る知識人が目立っていた。 プロテスタントの社会学者ピーター・L・バーガーは、「いまの世界は、これまでの世界と同じように強烈に宗教的だ」と主張した。イスラム世界を研究する学者のジル・ケペルも「宗教の逆襲」を語った。たしかにイスラム原理主義やキリスト教福音派の勢力の

    フィル・ザッカーマン「世界全体で宗教の衰退が起きている」 | 近代化は宗教にとって都合が悪い
  • 米紙が報じる苦境「スシが大好きな日本の海から魚がどんどん減っている」 | 熱くなる一方の海水に漁師は対応できるのか

    卓には古くから魚介類が欠かせない。だが気候変動などによって海水の温度が変わり、この国の海から魚たちが消えている。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」が日の漁業について報じた。 漁獲量の減少が止まらない日 毎年7月が終わりに近づくと、テラダ・ノリオら牡蠣の養殖業者たちは、輪っか状の針金につないだ何百枚ものホタテの貝殻を浜名湖の水中に沈める。 貝殻に付着した小さな黒い牡蠣の稚貝は成長し、およそ1年半後に収穫される。しかし牡蠣たちはまず、過酷さを増すばかりの海洋環境を生き抜かねばならない。 近年、海洋環境の悪化によって牡蠣の生産量は激減しており、日中の漁師を動揺させているのだ。 「牡蠣の養殖には100年以上の歴史があります。ですが、これほど多くの個体が死滅するのを見るのは初めてです」とテラダ(64)は言う。記録的な不漁に見舞われた3年前には、水揚げ量は例年の10分の1まで落ち込んだ。

    米紙が報じる苦境「スシが大好きな日本の海から魚がどんどん減っている」 | 熱くなる一方の海水に漁師は対応できるのか