「今、忙しいんで」「帰ってください」――。不審な訪問者に、インターフォン越しに男性の声で対応できる防犯グッズが話題を呼んでいる。2022年11月に発売し、初回生産5000台はまたたく間に完売。「ルフィ事件」と呼ばれる一連の広域強盗事件も影響し、さらに注目が集まる。アイデアを発案したのは、一人暮らしの女性社員たちだった。 商品名は「応答くん」(2200円)。手のひらサイズで、16個のボタンがついている。それぞれを押すと、男性の太い声で「何の用ですか?」「これ以上来たら警察呼びますよ」などといった音声を発する。これをインターフォン越しに使うことで、男性が在宅しているように思わせる仕組みだ。 きっかけはコロナ禍特有の女性の悩み 開発したのは、アイデア家電などを手がける大阪府東大阪市のメーカー「ライソン」。クレーンゲームの景品企画などを手掛ける「ピーナッツ・クラブ」の第2営業部が、2018年に分社