はじめに 従来のうるち米やもち米にはない、新しい特性を持った「新形質米品種」の開発が進み、各地域向けに、様々な品種が育成されています。ここでは代表的な品種を紹介します。 粘りの強い米:低アミロース米 ●炊飯米の粘りが強い低アミロース米(※)は、北海道向けの「彩」を皮切りに、全国的に知名度を高めた「ミルキークイーン」以降、数多く開発されてきました。 ●従来粘りの少なかった北海道米では、低アミロース米品種「おぼろづき」が食味改良の母材として育種に用いられるようになり、後の「ゆめぴりか」などの育成にもつながりました。 ●作期、収量性等の栽培特性を改良も進められ、北は北海道から南は沖縄まで、低アミロース米が作付けされています。 ●最近では、その特徴からチルド米飯等への利用も検討されている他、「ゆめふわり」のようにパンに向く低アミロース米も育成されています(「ゆめふわり」の詳細については、米粉用の品