8月7日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時)は、90分の拡大スペシャル。日本国内、そして世界で問題となっている「インフラの老朽化」を取り上げる。日本、アメリカの深刻な"インフラ・クライシス"をレポートし、今後予測される事態やAI(人工知能)を駆使した新技術に迫る。 日本の水道管交換は130年かかる? 人々の暮らしに欠かせない公共インフラの老朽化が深刻な問題となっている。中でも近年頻発しているのが水道管の破裂。一度水道管に亀裂が入ると道路から水が噴き出し、近隣の商店街や住宅にまで浸水の被害をもたらす。全国でこうした漏水事故が年間2万件以上起きている。なぜ今、こんなに多くの水道管が破裂しているのか。 ある現場へ向かうと、掘り起こされていたのはボロボロの水道管。腐食が進行し、これが漏水の原因となっていた。日本の水道管の多くは、1960〜70年代にかけて高度経済成長