三菱自動車で電気自動車(EV)「i-MiEV」のプロジェクト マネージャーを務めた和田憲一郎氏が、注目の電動車を取り上げて分析し、現在と未来を語る連載「一車両断!」。第3回は、自動車メーカー各社が頭を悩ませる米国カリフォルニア州の環境規制「ZEV(Zero Emission Vehicle=排ガスを出さない車両)規制」の2018年問題を考える。 米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、同州内で一定以上の台数を販売する自動車メーカーに対して、決められた比率をZEVにすることを義務付けている。ZEVを言葉通りに捉えるとEVや燃料電池車(FCV)だけが対象になるが、現状ではプラグインハイブリッド車(PHEV)やハイブリッド車(HEV)などを含める。 そのZEV規制が、2018年モデルから一段と厳しくなる。そこで今回は、ZEV規制の意義を踏まえつつ、新しいZEV規制に備えて電動車両をどう開発