上とあわせて、今日は進化論漬け。 それにしても、ダーウィンはすごいなあと思う。 20世紀の天才はアインシュタインだとして、19世紀の天才は間違いなくダーウィン。 進化論は、ダーウィン以後様々に改訂されてきたし、そもそもダーウィンは分子生物学はおろかメンデル遺伝学すら知らなかったわけなのだが、それでも基本的な考えとしては彼の考えは全く間違っていないばかりか、現代の生物学や生物学哲学に対しても示唆を与えるようなことを述べている。 分からないところは、正直にわからんと述べているし。 さてこの本は、いわば進化論的知見から倫理というものをどのように考えるか、というものである。 第一部ではダーウィンそのものの著作が取り上げられる。 生物学者の書く入門書では、ダーウィンの著作そのものから引用されることはほとんどない気がする。ダーウィンの「考え」は引用しても、ダーウィンの「書いたもの」は引用されないという
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