秋原さんのおっしゃることは分かるつもりなのですが、今の状況で、人権は人間が生まれついて持つ人類普遍の権利であるという抽象的なことを説いても、難しいという現状があると思います。また、人権は権利獲得のための人類の不断の努力の成果といっても、(よく言われることですが)日本の場合、人民自らが獲得したものでないという事情もあります。ピンとこないということが、確かにあると思います。 こういうなかで、思いやりというのは、やはり有効な言葉だと思います。がれき受け入れの問題も、思いやりの強要以外にも別の問題(東北のすべてのがれきは穢れもの扱いされるほど危険なのか? 本当に全国に分散させるのが有効な手段なのか?など)があって、また、思いやりの強要は、そんなに多くの人々の心を動かしていないのでは?とも思います。もちろん、思いやりの強要が一部の人の心を傷つけることはありますが、そういうことをする人は、この論法を用