「物を捨てたい病」を発症した「捨て魔」のゆるりまいさん。ドラマにもなったコミックエッセイ『わたしのウチには、なんにもない。』をはじめ、『なんにもない』シリーズを7冊出版。物を捨てたいけど捨てられない著者が、捨てる極意を学びにゆるりさん宅を訪ねた。 最初は「ゆるり」と。震災を機に一気に「捨て革命」 東日本大震災後に建て直したという仙台市のゆるりまいさん宅は、失礼ながら想像以上に立派でモダンな一戸建てだった。玄関に入っても靴が1足も出ていない。リビング・ダイニング・キッチンには、壁掛けテレビとラグ、ダイニングテーブルと椅子だけ。チリひとつない、ピカピカに磨かれたフローリング床が印象的だ。 モデルルームより家具が少ない、引越したてのようなガラーンとした部屋、棚もスカスカでディスプレイ棚のよう。やかん、炊飯器、電子レンジ、テレビのリモコン、ティッシュなど、普通の家にあるものが見当たらない。夫婦と母