はじめに 以前「シグネチャ依存型のWAFは避けよう」という記事に詳しく書いたように、WAFの仕事の本質は分類です。 WAFにはファイアウォールという言葉が含まれることから、その仕事には「守る」あるいは「防ぐ」ようなイメージがありますが、実際にはWAFが仕事を行う上で最も重要になるのは、その通信が攻撃なのかどうかを見分けること、つまり「分類」です。分類が終わってしまえば、その結果に応じて通信を許可したり、禁止するだけでよいので、そこには技術的な意味での難しさはありません。 つまりWAFというのは「ソフトウェアが分類を行う場面」であり、いかにしてコンピュータ、ソフトウェアに上手に物事を見極めてもらうのか、分類してもらうのかという点が、よいWAFを実現するために必要な技術のコアになります。 あるHTTPリクエストを見て、「ああ、これは攻撃だよね」と専門家が目で確認してわかる場合。果たしてソフトウ
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