中学や高校のとき、教科書とは別に資料集というものを購入することがある。社会科や理科の資料集はよく見かけるが、国語にも「国語便覧」と呼ばれる資料集が存在する。 その「国語便覧」がとってもおもしろいので、思入れのある人たちと一緒に、しっかり推していきたい。 国語便覧、知ってます? 国語便覧といって、みんなが「あー、はいはい、あれね」となるかどうか、いささかこころもとない。なぜなら、ぼく自身、国語の授業で国語便覧を使った記憶がないからだ。 おとなになって上京し、本屋で見かけて「え、こんな資料集があるの?」とはじめて知ったほどであった。 おそらく、学校や地域、時代によって、国語便覧を使うところ、使わないところの差があるのかもしれない。 さまざまな国語便覧 書名は、大修館書店、文英堂、数研出版、第一学習社、浜島書店などから出ているものは『国語便覧』が入った書名を使っているが、京都書房の『国語図説』『