マーケティングにおけるデータ利活用の意義はさらに高まる一方で、個人情報保護の強化の流れなど、実際の打ち手には新たな視座が求められ始めている。そうした課題感から、宣伝会議は3月24日、「データマーケティングカンファレンス2020」を開催。第1部では、「AIDMA」「AISAS」に代わる新たな購買検討モデル「バタフライ・サーキット」が紹介された。 新時代の購買行動は「さぐる」「かためる」の両軸が肝 第1部に登壇したのは、ヴァリューズ 執行役員の子安亜紀子氏だ。彼女が紹介したのが、同社の調査協力にもとづきGoogleが提唱したデジタル時代の購買検討の新モデル「バタフライ・サーキット」だ。 子安氏は冒頭、消費者の購買行動の変化をこう指摘。「スマートフォンの普及により、例えば、"とりあえず"の検索から突然、購入にまで至ってしまうなど、『AIDMA』『AISAS』では説明しきれない行動が見受けられるよ