「フツーの人が真面目に働きすぎただけでも死ぬ」──どう考えても、異常な社会。働きすぎて精神のバランスが崩れ、自殺しかけた実体験をつづった汐街コナ氏のエッセー漫画『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』がベストセラーとなり、TVや新聞でも話題になっている。死んでしまうか、死にそうになりながら働くか。どちらを選んでも地獄……。「まだ大丈夫」「もう大丈夫じゃない」の境界線とは何か? 汐街氏に当時を振り返っていただきながら、そんな状況を水際でせき止めてくれる「産業医」の存在について、Avenir代表・刀禰真之介氏と語ってもらった。