手間のかかっていたテストを自動化したが、システムの機能更新のたびにテスト自動化用のスクリプトの変更に追われるようになった。だんだん業務が追い付かなくなり、スクリプトの変更は放置されるようになった。せっかくテスト自動化の仕組みを整備したのに役立たずの代物と化した――。テスト自動化を導入した現場でよくある失敗例だ。 テストの自動化では、リリース前に画面上で行うテストを「Selenium」などの自動化ツールを使って人手を使わずに実施できるようにする。あらかじめテスト担当者がテストの手順を定義して、テスト自動化ツールに読み込ませるプログラム(テストスクリプト)を作成する。一度テストスクリプトを作成すれば、その後のテストはテストスクリプトのジョブを実行するだけでいい。同じようなテストを何度も手作業で実施する手間を減らせる。 テスト自動化が主に採用されるのは、プログラムの一部の変更でほかの箇所に不具合
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