水車・風車・機関車―機械文明発生の歴史 クチコミを見る 読みました。 これを読んでヨーロッパの歴史と文化に対するイメージがまた少し変わりました。 「機械文明」というと、金属製の内燃機関で動く近代的な機械をイメージするでしょうが、ヨーロッパでは近代以前から、木製の水力や風力や畜力で動く機械を日常的に使っていました。 代表的なのが麦を挽いて粉にする製粉水車です。 米とちがって、麦は粉にしないと食べられません。 ヨーロッパでは中世の頃からどんな田舎の村にも水車で動く石臼があってガタゴトガタゴトと動いていました。 この本ではいくつもの図解でその構造を解説してくれていますが、単に水車の回転を歯車で石臼に伝えるだけでなく、粗挽き・細挽きの調整機能とか、挽いた粉を自動で篩い分ける機能とか、麦がなくなったら自動停止する機能とか、思いのほか複雑で驚きました。 他にもいろんな機械が紹介されています。 ・様々な