■要旨 2023年4-6月期の実質GDPは、前期比1.5%(年率6.0%)と3四半期連続のプラス成長となった(当研究所予測7月31日:前期比0.8%、年率3.1%)。 輸出が前期比3.2%の増加となる一方、輸入が同▲4.3%の減少となったことから、外需が前期比・寄与度1.8%(年率7.2%)と成長率を大きく押し上げた。一方、物価高の影響で民間消費が前期比▲0.5%と3四半期ぶりに減少したことなどから、国内需要は前期比▲0.3%と2四半期ぶりの減少となった。 予想を上回る高成長となったことで、2023年4-6月期の実質GDPはコロナ禍前のピーク(2019年7-9月期)を0.6%上回った。ただし、内需の低迷を反映した輸入の大幅減少が成長率を大きく押し上げており、内容を伴ったものとは言えない。 名目GDPは前期比2.9%(前期比年率12.0%)と3四半期連続で増加し、実質の伸びを大きく上回った。
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