＜解説＞日本のGDP「過去最高」年率6.0％増でコロナ前上回る…でもピークだった可能性も：東京新聞 TOKYO Web

内閣府が15日発表した今年4から6月までの実質国内総生産（GDP、季節調整済み）速報値は、年率換算で6.0％増と3四半期連続のプラス成長となった。実額560兆7000億円でコロナ前を超え過去最高となったものの、今後の日本経済は決して楽観視できる状況ではない。物価高を要因として個人消費に陰りが見えるほか、世界経済の減速も気がかり。今回の成長がピークだった可能性も否定できない。 GDPの半分以上を占める個人消費はマイナスに転じた。30年ぶりの高水準の賃上げ率となる一方で、賃上げ以上の物価高が影を落とした。実質賃金は6月時点で15カ月連続で減少し、家計は依然苦しい。 帝国データバンクによると、値上げは今後も続き10月に今年のピークとなる3716品目が予定される。政府の電気・ガス代の抑制策は10月以降は未定で、縮小・打ち切りなら企業や家計の負担が増え、消費がより冷え込む恐れがある。

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