主要外食100社、今年「値上げ」3割にとどまる ~ 昨年から社数半減、値上げの勢い鈍化 ~ はじめに 2022年以降に相次いだ外食メニューの値上げ(注1)は一定の落ち着きを見せつつある。飲食店情報サイト「ぐるなび」が1月、加盟店舗283店に対して行ったアンケート調査では、「今後取り組みたいこと」のトップは、メニューの内容や価格の改定だった。前年に比べると割合は低下しており、省人化や仕入れルートの変更などでコスト抑制が進んだことや、値上げによる収益改善の成果が出たことも要因の一つとみられる。ただ、今後も畜肉や生鮮野菜など原材料費や電気・ガスのエネルギー価格の上昇が見込まれるほか、近時は人手不足の深刻化に伴うアルバイト時給の増加など人件費アップが深刻化しており、外食企業のコスト環境は厳しい局面が続いている。 足元では、これまで懸念された値上げによる来店客数減の影響が軽微にとどまる傾向もみられ、