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  • コロナ禍 じゃなくて COCOA禍 - 感染症診療の原則

    3−5月の混乱期に苦しみながらも学んだことも多かったので、6−8月は臨床での対応は(余計な苦労はまだ続いていたとしても)改善された、というか空気もだいぶ変わった。 8月末の安倍総理の会見の中にもあったように、すでに「未知のウイルス」でもないSARS-CoV-2は、「指定感染症/実際のところを1−2類"的な"対応」から、通常のカテゴリーの中に位置付けたりそこでの対応をどうするかという検討のフェーズに入っている。

    コロナ禍 じゃなくて COCOA禍 - 感染症診療の原則
  • ICAAC2014 Online 心内膜炎の治療#5 - 感染症診療の原則

    ICAAC2014 Online 日もManagement of Endocarditis: An Update 日からはVance G Flowler先生のMRSA心内膜炎です。 #:およその内容は ・VCM耐性と予後の関係 ・VCMの代わり(例:Daptomycin、Ceftaroline、Telavancin) #:MRSA IEの治療に関するEvidenceは無い ・黄色ブドウ球菌のIEは増加傾向にある ・1800ヶの論文のうち、読むにあたいするのは1ヶのみ(Flowler先生によると) ・VCMはGold Standardというが、愚者にとってのGold ・代わりの薬剤は、バッチリの薬剤が無い #:VCMのMIC≦2ならば臨床的反応で考える。 ・Flowler先生も、このRangeのMICならば、数値よりも臨床的な反応で決める。実際、MICが2の症例でも上手くいく事も多い。(

    ICAAC2014 Online 心内膜炎の治療#5 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2015/05/15
    エビデンスがない
  • 変わるC型肝炎の治療とその周辺 - 感染症診療の原則

    HIV感染症の新規発生抑制にも効果をもたらしている抗ウイルス薬の普及。 高額な治療薬をどのように途上国で使えるようにするのか、の検討の中で、ジェネリック薬を普及させるという方法がありました。 組み合わせは先進国と全く同じ選択肢ではありませんでしたが、一月15万円~かかる治療が月あたり5千円でできるというのは魅力的、妥当なラインだったと思います。 (インドのシプラ社から入手して、保険のない患者さんも飲むことができました) C型肝炎の治療も大きく変わり、「治せる時代」「治る時代」になっていますが、その治療費が高額であることから、先行して販売されている米国などでも保険会社や刑務所で困っている…というニュースがありました。 日でも5月20日から2型のHCVの治療薬としてソルバディが保険で使用できるようになりました。 1錠あたりの値段がニュースやネットでも「高い」「保険組合はだいじょうぶなのか」と

    変わるC型肝炎の治療とその周辺 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2015/05/15
  • 消えたペニシリン - 感染症診療の原則

    発見されたのは1928年。つい最近。 (14年後の2028年で100周年) 参考: A Happy Accident: Fleming’s Penicillin Pfizer 「世界を変えたカビ」 抗菌薬が広く使えるようになるまで、感染症でバタバタ人が死ぬような日常もあったわけですが、、新薬開発と耐性菌とのいたちごっこのこの時代に、「今でも安心してペニシリンでいける」感染症もあります。 それは東京や大阪でブレイク中の梅毒。 先進国でも世界でも「ベンザチンペニシリンの筋注」が第一選択薬です。 早期の治療で1回ですみますし、 内服では4週間 しかし、日にはありません。 正確には、あったけど消えた、わけです。 新薬がなかなか入ってこないため患者さんが困るような現象について、ドラッグラグといわれますが、そんなスゴいあったらしいお薬!ではなくて、基的なものがない、というあたり特別な悲哀が伴います

    消えたペニシリン - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2014/01/26
    自由な市場に任せればうまくいく(棒   ペニシリンのような安い=付加価値の低い=生産性の低い 薬をつくる企業は (略
  • 同じ事が東京で起きたら・・ボストンの不幸中の幸い - 感染症診療の原則

    NEJMの最新号からのコメント。「ボストンの不幸中の幸い」 •爆発が起きた時に、既に多数の救急隊員や警備員・警察官がマラソンの為に待機していた。 •マラソンの日≒マサチューセッツ州の休日だった。このため病院が混雑してなかった。 •爆発が午後3時という病院の勤務交代の直前の時間に起こったので帰るチームとこれから働くチームの両者が病院に居た。 • ボストンという街自身が7ヶもの外傷治療センター、多数の世界のトップクラスの病院を持ち、更に救急隊員が賢明な布陣・分布体制をとっていたので必要なマンパワーがすぐに得られた。 • 爆弾の性能が悪かった & 建物の外で起きたので爆発の圧力が拡散された。(戸内であったらもっと惨状に・・)更に周辺の建物が崩壊せず救出しやすかった。 •外傷治療専門家の世界では、イラクやアフガニスタンで経験を積んだ軍の外科医や救急医が次第に全米各地に知識を広めていた。 ・またボス

    同じ事が東京で起きたら・・ボストンの不幸中の幸い - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2013/05/01
  • 異常を期待しているように見える人たち - 感染症診療の原則

    「確証バイアス」は、自分の都合の良い事実しか見ない信じないという認知のゆがみのひとつで、日常生活の中で誰もがもっていることです。 なので、何か決定をしなくてはいけないとか、それが生命や将来に影響を与えることだったり、他人に意見するようなときには、このバイアスの影響を受けた思考プロセスをしてないかなーとふりかえったり、苦言も惜しまずしてくれる友人などに、あえて別の見方を提示してもらって「ふむふむ、そういう見方もたしかにあるよね」的な時間をもったほうがいいわけです。 ある価値観やストーリーにはまったひとたちの言動は、冷静な第三者から見ると、「あら!」「あらー!」「どっひゃあ」的なものになっていることがあります。当の人はストーリーのまっただ中にあるので、「おかしいよ」「違う情報は無視するの?」という周囲の苦言に耳を貸せません 耳を貸さない、が一般的な表現ではありますが、貸せない、貸すことができ

    異常を期待しているように見える人たち - 感染症診療の原則
  • 10円 30円 50円  MRICより - 感染症診療の原則

    暮らし安心のために「水道やトイレのトラブル〇千円♪」というコマーシャルソングを聞くたびにため息が出るというお話を以前聞きました。(ネットでもよく紹介されています) 経済評価にあまり長けていない編集部(まったく長けていない編集長)ではございますが、わかりやすいお話がMRICにあったので2つ紹介させていただきます。 ※ちなみに下記の太字や色は編集部による加工です。 ------------------------------------------------------------------- 「継続不可能な制度設計~医師の長時間勤務について」 つくば市 坂根Mクリニック  坂根 みち子 2012年5月14日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行http://medg.jp --------------------------------------------------------

    10円 30円 50円  MRICより - 感染症診療の原則
  • HIVより多いC型肝炎での死亡 - 感染症診療の原則

    「コンドーム使わないセックスありました?」ときかれて「まったくありません」と言い切れる人が少ないため、HIVの場合は(頻度は低いにしても)そうか、感染の機会もあったかもしれない、と思う訳です。 B型肝炎もどうようです。特に日人は子どものときに予防接種をしてもらえていない子どもが多いため、「ワクチンしてなかったんですか?」と聞くのは酷な状況です。(診察室でワクチンがあったんですか!と泣き崩れる当人や保護者はいますが) C型肝炎の場合は、異性間での性感染はごく稀で(男性どうしのセックスではアウトブレイクもおきています)、輸血もしていないし、血液製剤もないし、手術もしていないし、刺青も、ピアスもないし。歯医者くらいしか思い当たらない。他になにかあったかなあ・・・・で、健診などで突然指摘されて驚く方が多いです。 まれに感染経路不明の院内感染も報告されます。 「沈黙の臓器」といわれるように、自分で

    HIVより多いC型肝炎での死亡 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2012/03/04
  • Buruli潰瘍 (Mycobacterium ulcerans infection) - 感染症診療の原則

    ネグレクト・・とは、こども虐待でよくききますが、neglected diseasesとは感染症領域ではあまり関心を持ってもらえず対策が遅れているものをいいます。 日はこの領域で海外援助として一定の実績があるそうです。 (その対極はエイズです。たったひとつの病気にUNAIDSという国連の独立機関があり、莫大な予算が投じられています←賛否両論ありますが) WHOの週報であるWERの最新号にそのひとつであるブルーリ潰瘍(Buruli ulcer) 対策のUpdate記事がありました。WHOが中心となりイニシアチブがとられています。 http://www.who.int/wer/2009/wer8406.pdf mycolactone(毒素)を産生するMycobacterium ulcerans による感染症であり、 外観上重篤な後遺症を呈する疾患。病変が小さいうちに外科治療をすれば回復しますが

    Buruli潰瘍 (Mycobacterium ulcerans infection) - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/12/03
    ブルーリ潰瘍 ネグレクト感染症
  • 「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則

    (新潟症例情報のところ一部修正) 予防接種を子どもにしたくないという親から「しないと人生上なにか不都合があるのでしょうか?」と聞かれました。 集団免疫の話などはまた別の機会に。ここではご人のリスクを考えてみたいと思います。 「医学部とか看護学部とか教育学部の進学はあきらめますかねえ・・・」(実習できない→免許はとれない) 「アメリカやオーストラリアなどメジャーなところの留学とか駐在も難しい、問題がおきると大ごとですかねえ・・・」 「妊娠育児のとき怖いでしょうねえ・・・」 といったらそんなことは考えたこともなかった、といわれました。 (まあ、その頃には人が自分の意思で接種できますが。それまでが怖い) 医療関係者としては「怖い」が先にきます。 怖さの実感が一般の人と医療者でずいぶんことなります。 医療機関には当然のことながら重症になった人がきます。 このため、医療者は子どものときに予防接

    「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/11/02
    ”「医学部とか看護学部とか教育学部の進学はあきらめますかねえ・・・」(実習できない→免許はとれない)” へえ
  • 転載:MRIC 医療事故調と弁護士利権 - 感染症診療の原則

    感染症の実地疫学を勉強しはじめたときに、シアトルのジョン・コバヤシ先生から「中毒専門弁護士」がいることを教えてもらいました。 なんと!中毒が好きな弁護士?オタク? いえ、そうではありません。たいていの場合、被害者(と名乗る)人たちが勝つ案件であり、弁護士として手堅い領域なんだよ、ということでした。 たしかに、「Food Poisoning」でヒットする弁護士(事務所)はとても多く、過去のアウトブレイク事例などもまとまってたりします。 広域事例になればそれだけクライアントも増えます。 ここ1週間ほどまた医療関連訴訟がニュースになっています。 立場を変えてみると、事故やアクシデントの見え方もちがってきます・・。 MRICに昨日紹介されていたのは、医療事故についての記事。 事情に詳しくないので、勉強になりました。 各国、事情にあわせた制度が試行錯誤で採用されていますが。 日の制度はどちらに

    転載:MRIC 医療事故調と弁護士利権 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/08/24
    喰っていかなきゃならんので問題”ほとんどの弁護士は、刑事事件には興味がありません。弁護士会では、刑事弁護はプロボノ活動(「公共の利益のための無料奉仕」)扱いされています。理由は単純で、”
  • なんだか最近、戦争中みたい・・ - 感染症診療の原則

    「なんだか最近、戦争中みたい・・」とは青春時代に敗戦を経験した年老いた編集長の母(80半ば)の言葉・・ その意味するところは・・ #1:順調に進んでいない原発の復旧に対し「楽観的な工程表の発表があっても、それをVerifyする事実が出て来ない」。新聞も政府・東電・大営発表の垂れ流し。 #2:昔のままで良いのに「ある時から突然、地デジで昔のTVは使えません。あなたの家は大丈夫?」大丈夫かどうかは「地デジへの移行理由と合意に達するまでのプロセス」でしょうに・・ #3:政治家の選挙に紛れて見たことも聞いたこともない人を最高裁の判事として選ばせられる・・と不満に思っていたら「今日からあなたも裁判員・・」 #4:「数日間だけ避難してくれ・・」と言われた村の人が、4ヶ月も自宅にもどれず、勝手に自宅に戻ると罰金が科せられるという理不尽さ・・。「自分の家に戻ると罰金を取られる」とは・・。 戦争中、ひもじ

    なんだか最近、戦争中みたい・・ - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/07/24
    ”  編集長を形容する言葉かと思った>年老いた
  • 子どもがいてもいなくても - 感染症診療の原則

    病原性微生物が問題となった(なる)材がわかれば(知っていれば)、回収したり、調理法を注意したり、別の産地からとりよせたりと工夫ができますし、対策をすれば改善するものもあります。 体調が悪くなったとしても、治療があったり、身体が勝って、たいていの場合、どこかの時点でその原因も消えます。 しかし放射性物質は事情が大きくことなります。 放射性物質は、煮ても焼いても消えません。自ら「半減期」で減っていくのを待つだけです。 洗い流せば水系が汚染され、現在は処理場の汚泥が高度に汚染されており、現在その処理でもめています。 埋め立てると雨水などで地下水を汚染します。 燃やせば大気中に拡散してより広く環境を汚染します。 コンクリートにまぜて流通させる、肥料用の土にまぜてもよい、というアイデアが採用されていますが、その先のリスクのアセスメントは不十分といわれています。 目に見えないので、思考停止にならない

    子どもがいてもいなくても - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/07/16
    ざっくりいってヒロシマナガサキでどうだったのか気になる
  • リスコミ again - 感染症診療の原則

    リスクコミュニケーション(リスコミ)を最初に学んだときに、講師から「コミュニケーション論」になりやすいから、現場の実務者は注意しなさい、といわれました。 (論じることが主目的の人はまた別) (リスクの管理やコミュニケーションは分野によって少しずつ広義・狭義の概念や定義が違うので別途詳しい資料をご参照ください。ここでは健康問題で扱う場合、の話です) 論じることが楽しくなったり目的化するとずれるよ、という意味です。 目的は別のところにある。 だいぶ前の話ですが、勉強をはじめた当初の研修会講師はCDCの人でしたので、感染症含めた健康問題関連でした。 日と同様に、感染症全般というよりは、品安全の人たちの意識や経験知が高いことがよくわかりました(つぎ込まれているお金の額も違う)。 このあたりはソーシャルマーケティングなどとかぶる面も多いので楽しみながら学んでいました。 次にたまたまリスコミについ

    リスコミ again - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/05/02
    ”悪意をもったテロリストのしでかす事件に自分が関わるわけがない(関わりたくない)という心理”  ”「平時にできる事をやっておくのが一番のリスク管理」これはどの講師も強調”
  • 生肉「文化」 - 感染症診療の原則

    富山県のプレスリリースにユッケが原因で病原性大腸菌に感染→HUSとなった症例の詳細がありました。 4月21日(木) 焼き肉屋でユッケをべる 4月24日(日) 嘔吐、下痢等の症状を呈し、医療機関を受診 深夜に血便を呈し、病院を受診後入院、検便実施 4月27日(水) HUS(溶血性尿毒症症候群)の恐れがあるため、転院高岡厚生センターにて腸管出血性        大腸菌O111(VT2)を確認。腸管出血性大腸菌感染症と診断される 4月28日(木) けいれん数回、意識障害出現。人工呼吸器装着。 夕方より人工透析、血漿交換 4月29日(金)午前 心肺停止状態、入院先の医療機関にて死亡 プレス発表によると、このほかに10歳未満の男児と女児がHUSで入院、もうひとり20代女性がHUSで入院。 読売新聞の続報です。 「アルコール殺菌安全だと…」 読売新聞 富山版 5月1日 「アルコールで殺菌したから安全

    生肉「文化」 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/05/02
    ”外来で話をしていると「ニンニクやショウガで殺菌できる」と思っている人も多い” わさび…
  • 生肉コミュニケーション - 感染症診療の原則

    Unknown (gp) 2011-05-02 06:44:49 「at your own risk」は「自己責任」と訳されることが多いようですが、訳語として、妥当なんでしょうか。そんな違和感を持っています。riskという単語には、責任という意味はありませんので。 「at your own risk」は「危険要素がある選択肢をあなたは取ろうとしているのですよ」という意志決定(decision making)に対する注意喚起であり、日語の自己責任の語感にある「責任を取りなさい」ではないでしょう。 また、自己決定(選択権の行使)と結末(行為の代償と責任)は、区別することが、リスクコミュニケーションの基ではないでしょうか。そして、責任(responsible)も、consequence(ある行動を選択したために導かれる結末)と区別整理して語ることも重要であるように感じます。 整理区別して語ら

    生肉コミュニケーション - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/05/02
    リバタリアン|VS|政府の規制|{公務員|政府}もっとしっかりしろは{公務員|政府}依存
  • ユッケが原因で男児死亡 - 感染症診療の原則

    生肉は危険、という記事を紹介したばかりですが。 集団中毒で男児死亡、生肉のユッケが原因 読売新聞 4月29日 死亡例になると、行政から発表される情報がより詳細になり、メディアの関心も高まります。 事をしたお店の名前、一緒に事をした人、検査対象となった人、その結果です。 他の地域/医療機関でも同様の症例がいないか、同じチェーン店で事をした人や家族への注意喚起として重要です。 21日に父親と男児が事。男児は24日に発症。 27日にHUS(溶血生尿毒症症候群)疑い。O111の検出 28日にけいれん/意識障害 29日 午前に死亡 現時点で全体で24症例は把握されており、他にも5例HUSで重症になっているとのことです。 ユッケをオーダーしてべるのはそもそも自己責任ですが、材の安全管理に問題がなかったのか、リスクの事前説明があったのか、ということは問われます。 「肉を配送した都内の業者に

    ユッケが原因で男児死亡 - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2011/05/02
    ”ユッケをオーダーして食べるのはそもそも自己責任ですが”
  • Monitoringの誘惑 - 感染症診療の原則

    昨晩から旭中央病院に伺い、毎年恒例の感染症集中教育合宿に参加しています。 昨日は当然、一番重要な「感染症診療の原則」の講義。その中で鑑別診断を挙げてから検査・治療を行うことの重要性をお話しました。 逆に可能な限り避けたい診療、それは「まあ一応、検査しておきましょう」といった、「まず何か検査をしたら答え(診断)が与えられるのではないか・・」という期待に基づく診療であることをお話しました。 何か検査をすれば結果が戻ってきます。時には異常値が戻る事もあるでしょう。しかし、その異常値をどう評価し利用するのかという知恵は鑑別診断が伴って初めて見えてくるのです。 闇雲に検査をし、異常値を見つけたら、今度はその異常値をMonitoringしたくなる。異常が更に異常になったりすれば更にMonitoringしたくなる。 これは非常に怖い。 検査を出してMonitoringをすると研修医は診療している気分にな

    Monitoringの誘惑 - 感染症診療の原則
  • インターネットの可能性とハードル - 感染症診療の原則

    IT技術を使うと、国内外のどこにいても情報にアクセスできるという手軽さがあります。 また低コストであることも魅力です。 それはよい側面です。 難しい側面もあります。 それはざっくりいえばセキュリティです。ざっくりすぎると危険な話なので、ひとつひとつ検討をして、主催者や情報提供者がそれに同意(責任をもつ)ことが重要になります。 「そのことに権限があり、責任をもつといったのは誰か、それを保証する仕組みに可能な範囲の準備をしたか」です。 例えば、若手医師セミナーは、特定の回線だけでラインをつなぐ方式をとっており、結果としてファイザー社員のPCがないと映写できないようになっています。 インターネットで自由にみれるようにしてほしいという要望があるのですが、セミナーの主旨や講義の意図の理解のない視聴者に誤解されることもあり、また各講師の講義のコンテンツは講師に著作権があり、無断での録画を防止するための

    インターネットの可能性とハードル - 感染症診療の原則
    maturi
    maturi 2010/10/03
     otsune 氏
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