→紀伊國屋書店で購入 「好きなことを書いて稼ぐ、という職業の現実」 どうしたら自分の書いた原稿を商業出版できるのか? そのために、どうしたら優秀な編集者と会えるのか? どうしたら文筆だけで食べていけるのか? どうしたら知識人として生きることができるのか? こういう質問を受けることがあります。メディアの中心都市東京から離れて浜松に移住しても、です。いや、むしろ地方のほうが、この手の質問を受けているような気がします。東海地方には力のある出版ビジネスがありません。地方にいると東京のメディア産業の実態について分からないため、本を出せば生活できる、文化人になれる、という幻想が育ってしまうのでしょう。だから、地方から上京する若者が後を絶たないわけですが。 つい最近、絶版になってしまった拙著『文筆生活の現場』(中公新書ラクレ)で、ノンフィクションライターたちの生活の現実をつづっています。この『文筆生活の