井上雅博(いのうえ・まさひろ) 昭和54年、東京理科大卒。ソード電算機システムを経て、62年にソフトバンク総合研究所。平成4年にソフトバンクへ。秘書室長などを経て、8年1月のヤフー(日本法人)設立時に取締役に就任。同年7月から社長。現在、ソフトバンク取締役も務める。東京都出身、50歳。 ――2007年を振り返って 「ヤフーにとって一番大きかったのは、オープン化を言い始めたこと。過去10年は、ヤフーのサービスをたくさん使ってもらうことに集中してきたが、今後はパートナーと一緒にインターネットを便利に楽しくしていこうと大きく転換した」 ――転換させた理由は 「リーチ(全ネットユーザーのうち月に1度以上ヤフーを使う人の割合)は80%以上あるが、利用時間は全ユーザーがネットを使う時間全体の17%くらいしかない。今までの考え方なら『もっとたくさん使ってほしい』となるが、もしかすると、インターネットはそ
阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2007年9月28日 [メディア論] [ネットとメディア]ニュースサイト戦国時代――ヤフー井上雅博社長に聞く(下) ヤフーへの記事配信をストップ、全国の地方紙と組んで「47NEWS」を始めたものの、ページビュー(PV)が低迷している共同通信の惨憺たる失敗は他山の石と言っていい。ネットレイティングスの調査では、7月月間の家庭からのサクセスがわずか23万6000件で、ヤフーニュースの2024万件のおよそ百分の一である。 新規サイトを立ち上げる企業が、「せめて47NEWSを超えなくちゃ」を合言葉にするくらい、ネット界で失笑を買っている体たらくだ。ヤフーを「干す」ために、単独で対抗しようとすることがどんなリスクを内在しているかの実例といえよう。 そこで合従連衡が出てくる。ヤフーの牙城を崩すためにグーグルの力を借りようとしているらしい読売、朝日、日経の「A
もう何年も前の話になるけど、マスメディア企業は個人情報の管理業務を基幹業務にすべきだ、というエントリーを上げたことがある。そのエントリーには、新聞関係者から「そんなことは新聞がすべきことではない」という反論のコメントが寄せられていた。 しかし従来型のマスメディア企業に代わってネット上の新興メディア企業は、個人的な情報の管理業務が基幹業務になりつつあるようだ。 ヤフー・ジャパンは、できるだけ多くの情報を自社サイトに集めることで、ユーザーに自社サイト内を巡回してもらい自社サイトのページビューを上げる戦略を取っていたが、最近では他社の友好サイトにユーザーを流すオープン戦略に切り替えている。 ちょっと横道にそれるが、ヤフーなどのポータルは、ポータル(玄関、入り口)という名前が示す通り、90年代半ばはユーザーがネットにアクセスする際の最初のページになる戦略を取っていた。検索やディレクトリーがサー
文:Matt Asay(Special to CNET News.com) 翻訳校正:ラテックス・インターナショナル 2007-08-29 08:00 これは「Baseline Magazine」に載っていた魅力的な話だ。先月、私はOSCON(O’Reilly Open Source Convention)のO’Reilly Executive RadarセッションにおけるあるセッションでHadoopやDoug Cutting氏によるその他のLuceneプロジェクトのことを小耳に挟んだ。Hadoopは「何百台または何千台ものコモディティPCに分散されている大量のデータを保存および処理するGoogleのテクニックを複製することを目的としたオープンソースプロジェクト」である。 なかなか興味をそそられる話ではないか。特にYahooの手によってそれが実現すればなおさらである。 Tim O’Reil
コラム〜リサーチャーの日常 人生を通じてマッチクオリティーを追求する 知識の幅が最強の武器になる という本で初めて知った「 マッチクオリティー 」という言葉は、経済学の用語で、ある仕事をする人とその仕事がどれくらい合っているか、その人の能力… 2021.05.04 2021.05.13 311 view 3.ビジネスリサーチの報告書作成 聞き手の頭に入りやすい資料作成〜聞いて理解する人と読んで理解… 【 相手に合わせた 資料作成 】最初に結論を述べてから、それを裏付けるデータを提示するという構成は、欧米流のロジカルシンキングの基本になっていますが、日本のビジネスパーソ… 2021.02.03 2021.05.13 974 view 1.ビジネスリサーチの基本・心構え すべては「依頼」から始まる〜社内リサーチャーと社外リサーチャ… 【 リサーチャー とは 】企業で企画系の仕事をしていると、上
UPDATE 主要検索エンジン各社が、競い合うようにデータ保持ポリシーの変更を急いでいる。その目的は、検索エンジンが消費者の検索データを保持する期間が長すぎるとの懸念を緩和することにある。 間もなく、MicrosoftとYahooの2社がそれぞれの取り組みを発表する。 またMicrosoftとAsk.comは、検索とオンライン広告に関して、消費者のプライバシーを保護するための自主基準を業界全体で策定することを提案している。現在、Googleがオンライン広告最大手企業の買収を計画していることから、今後この動きが加速する可能性がある。 Microsoftは米国時間7月23日に、Internet Protocol(IP)アドレスなど、ウェブ検索に関連するユーザー識別データを18カ月後に永久に消去する計画を発表する。ただし、検索者が希望する場合はそれらの情報の保持期間を延長する。また同社は、今後、
ゴールデンウィークの最中、Yahoo!をMicrosoftが買収、あるいはネット部門で提携するというニュースが世界中を駆け巡った(「マイクロソフトがヤフーの買収に乗り出しか--米紙報道」)。最新OSのWindows Vista、そして最新版Officeなどの出荷もあって業績は好調なソフトウェア最大手のMicrosoftであっても、その本質的な「強み」について、圧倒的な「脅威」とまでされた過去の風潮は薄れ、一部ネットの先端的な論者の中では「考えなくていい」「忘れていい」とさえ語られている存在だという。ゆえに、やはりネットの中ではスーパースターであったポータルプレーヤーのYahoo!とともにGoogle包囲網を形成し、かつての栄光の奪還を狙う――というストーリーは、本質的な意味での無理は感じるものの、選択としては「ある」と思う向きも多かったのではないか。 かつてPCの世界の覇者であったMicr
3.ビジネスリサーチの報告書作成 ファクト、ファクト、ファクト〜事実に基づくこと 「What's Your Story?」という提案や提言がないレポートは意味がない、ということがよく言われますが、ビジネスリサーチの報告書は、内容の8〜9割は ファクト … 2021.01.19 2021.05.16 313 view 5.ビジネスリサーチのビジネスモデル ビジネスリサーチがアウトソースされる理由 ビジネスリサーチを社外に依頼する理由①〜信頼できる人「すべては依頼から始まる」からでも書きましたが、依頼主が社外にリサーチを委託する最大の理由は、事業環境を定点で把握… 2021.01.18 2021.05.13 147 view
本稿はEmre Sokulluが執筆し、Richard MacManusが編集した。 Yahooは最近問題を抱えていた。2006年の第3四半期の財務状況が芳しくなく、シニアバイスプレジデントのBrad Garlinghouseの「ピーナッツバターマニフェスト」(※訳者注)が、同社のGoogleやその他の企業に対抗する能力に疑念を抱かせる結果となった。一部には、GoogleのYouTube買収はYahooが重大なオンライン動画産業で失敗したことを意味すると考えているものもいる。しかし、われわれは見通しはそれほど暗くないと考えている。本記事では、Yahooの最近の買収と同社の新しい脱ポータル戦略を調べてみることにする。 ※訳者注:「ピーナッツバターマニフェスト」はウォールストリートジャーナルに掲載されたYahooの内部文書。Garlinghouse氏の手によるもので、現状のYahooの「広く浅
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く