家に帰ったらロボットの自分がいたーー。もうひとりの自分への複雑な心境が描かれる漫画『おかえり陽子』が2023年5月にTwitterで投稿され、2.5万以上のいいねがつくなど大きな反響を呼んでいる。 本作が生まれた背景には作者のフナヤマヤスアキ氏(@phenome_f)のとある考えがあるという。創作のきっかけ、ふたりの陽子を描くなかで意識したことなど、話を聞いた。(あんどうまこと) 気になる作品はこちら
SMAPは間違いなく現在も“生き続けている” 中居正広&香取慎吾6年ぶりの共演、これまでの間接的な交流が意味するもの 中居正広と香取慎吾が共演するーー。2023年4月30日よりスタートする、松本人志(ダウンタウン)と中居正広がMCの番組『まつもtoなかい』(フジテレビ系)の初回放送に香取慎吾がゲスト出演するというのだ。中居と香取は実に6年ぶりの“再会”となる。 前回は2017年4月、香取が司会を担当していたバラエティ番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)のときだった。中居がゲスト出演し、2016年末のSMAP解散以来、初の共演が実現した。このときはいきなり中居が、「お前、隠し子がいたんだってな」と一部週刊誌で報道された香取の隠し子疑惑をイジり、香取は「友だちの子なんだって」と説明。中居にしかできないイジりだが、これがあったからこそ、のちに『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)で、田
AITuberが辿ってきた道筋と、その先にある未来 「紡ネン」や「ごらんげ」を手がけるパイオニアたちが語り合う ここまで人々が当たり前のようにAIの是非について議論する状況を、誰が想像しただろうか。少なくとも、半年前まではそうではなかったはずだ。 世の中の流れが変わったのは、間違いなく『ChatGPT』のリリースだろう。そしてマイクロソフト社のBingにOpen AIの技術が搭載されたこと、GPT-4がリリースされたことなど、大きなトピックだけでも枚挙に暇がない。 ビジネス・テック面でAIについて掘り下げるメディアは多々あるが、エンタメ視点からこの激動するAIの時代について取り上げるべく、今回より連載「AI×エンタメの“現在地と未来”」をお届けする。初回は「AI」×「VTuber」という新たなジャンル『AITuber(アイチューバー)』事業を手がける代表的なプレイヤーとして、「紡ネン」や「
この数年に渡って、VTuber~バーチャルタレントシーンを先導してきた事務所といえば、にじさんじ・ホロライブのふたつが代表的な存在として挙げられるだろう。 キズナアイ、輝夜月、ミライアカリ、電脳少女シロらがバーチャル四天王と言われていたころからはすでに大きな変遷を辿っている。このことは、シーンに長くいる方ならばご存知であろう。 そんな二大事務所がシーンを牽引するなかで、三番手・四番手の事務所・プロジェクトとして目されているのが、FPSプレイヤーやそのシーンとの親和性が高い「ぶいすぽっ!(Virtual eSports Project)」と、2019年6月ごろから本格的に活動をスタートした「ななしいんく(旧:774 inc.)」のふたつである。 本稿では改めてふたつの事務所のこれまでの活躍や目下の状況、そしてシーンにおける現在位置をまとめてみようと思う。 まずは「ぶいすぽっ!(Virtual
星街すいせい、音楽の力で刷新する“VTuber”への先入観 「THE FIRST TAKE」出演で一歩近づいた理想の未来 星街すいせいが、2ndアルバム『Specter』をリリースした。同作にはAyase、じん、田淵智也、ナナホシ管弦楽団ら豪華クリエイターが楽曲を提供。1stアルバム『Still Still Stellar』はアイドル・星街すいせいの名刺代わりになるような作品だったが、今作には彼女の内面性をより深く表現したダークさが滲む尖ったポップソングがラインナップされている。 1月20日にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演し、同時視聴者数16万人、公開3日で500万回再生という驚くべき数字を叩き出した星街すいせい。日々の配信で娯楽を届けるVTuberであり、音楽で感動をもたらす歌手でもある彼女は、新たなエンターテインメントの地平を開拓するパイオニアとして国内
YOASOBI、“日本語のように聴こえる英語詞”はどう生まれた? 訳詞担当 Konnie Aokiに聞くこだわりの手法 YOASOBIが先日、88rising主催フェス『Head In The Clouds』インドネシア・ジャカルタ公演およびフィリピン・マニラ公演に出演。初めて海外でライブを披露した。それに先駆け、11月18日には英語版音源第二弾『E-SIDE 2』も配信。“日本語のようにきこえるが全編英語詞”の空耳リリックでも昨年話題となった「Into The Night」(「夜に駆ける」英語Ver.)はじめ、『E-SIDE 2』でも訳詞を手掛けているのがKonnie Aokiだ。元の歌詞を直訳するにとどまらない、徹底した原曲への理解があるからこそ生まれる訳詞、Konnie Aokiのキャリアとともにそのこだわりに迫る。(編集部) 日本語と英語が「空耳」のゾーンまで到達した時に感じた手応
今期のアニメーション界の話題を席巻する作品になった、はまじあきの4コマ漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』。 【写真】後藤ひとりのアイコン! ぼっちちゃんジャージが登場 「陰キャならロックをやれ!」というキャッチコピーはインパクト抜群であった。陰キャ女子の後藤ひとり(ぼっちちゃん)のネガティブっぷりが炸裂するギャグ漫画と思いきや、ぼっちちゃんの成長があり、バンドメンバーとの友情もあり……と、実は王道を行く成長物語であり、音楽漫画としても読みごたえ抜群の名作なのだ。 そんな注目作を生み出した、漫画家はまじあきに直撃インタビュー。12月24日にはアニメーションが最終回を迎えたばかりだが、気になる漫画の今後についてもお話を伺った。 『ぼっち・ざ・ろっく!』第1巻。「まんがタイムきららMAX」で連載中。はまじあき著、芳文社/刊 ぼっちちゃんは作者自身の投影!? ――『ぼっち・ざ・ろっく!』は今期のアニメで
VTuberのタレント化&マルチプラットフォーム化が進んだ1年と、その先にあるものーー有識者たちによる座談会企画(前編) 2022年はMeta社(旧:Facebook社)が大々的に掲げた「メタバース」という概念の浸透を含め、あらゆる人にとってバーチャルな世界・存在との距離がグッと縮まった1年といえるだろう。 バーチャルな存在といえば、先日バーチャルYouTuberの数が2万人を突破したことも発表された。視聴者の数もどんどん増えており、タレントの広告起用なども相まってか、アーリーアダプター以外への認知もなお拡大し続けている。 今回はそんな1年の年の瀬に、有識者たちを迎えた座談会を実施。草野虹氏、たまごまご氏、森山ド・ロ氏、ゆがみん氏を参加者に迎え、「VTuberのタレント化・インフルエンサー化」「2022年のVTuber音楽」、「多様なプラットフォームを跨いだ活動」、「2022年のVRCha
発展するVTuber音楽、近づきつつあるVRChatとVTuberの距離……VTuber有識者たちによる座談会企画(後編) バーチャルYouTuber(VTuber)に関するあらゆるエンタメが発展し続けている現在。活動者や事務所、音楽や映像、技術などについて、「VTuberのタレント化・インフルエンサー化」「2022年のVTuber音楽」、「多様なプラットフォームを跨いだ活動」、「2022年のVRChatとVTuber」という4つのテーマで、4人の有識者ーー草野虹氏、たまごまご氏、森山ド・ロ氏、ゆがみん氏が語り合う座談会企画。前編では「VTuberのタレント化・インフルエンサー化」「多様なプラットフォームを跨いだ活動」について語り合ってもらった。後編では「2022年のVTuber音楽」、「2022年のVRChatとVTuber」について、話がさらに展開していく。(編集部) <プロフィール>
ベテランの作家がAIを使い始めた! 漫画家・イラストレーターとして活躍している七瀬葵が、AIを使ったイラストをTwitterにUPしたところ、賛否両論様々な意見が寄せられている。七瀬の絵に長年親しんできたというファンの間からは、否定的な意見も上がっているようだ。 【写真】プロ漫画家のペガサスハイド氏がお絵描きAIを使ってみた際の画像 筆者は七瀬の姿勢は非常に興味深いと思っている。そもそも、七瀬ほど一世を風靡した作家がAIに関心をもっていること自体が驚きである。過去のスタイルに固執せずに新しいツールを使いこなそうと取り組む姿勢は、創作への情熱そのものではないか。 『七瀬葵20周年アニバーサリーコレクション festa! 』(KADOKAWA) 新しい技術が登場した時は、必ず批判は巻き起こるものだ。かつて漫画制作にスクリーントーンが導入され始めた時も、大御所の一部から、描き込む努力を惜しんでは
『ぼっち・ざ・ろっく!』「ちゃお」から「きらら」に作者が移籍し大ヒット! なぜ萌え系4コマ漫画誌から話題作が生まれる? 現在、少女漫画界の最大の問題は、爆発的なヒット作が長らく出ていないことである。アニメーション全体の制作本数は増えているし、『鬼滅の刃』や『SPY×FAMILY』など、少年漫画からは絶え間なくヒット作が出ている。しかし、少女漫画を原作とするアニメがほとんど制作されていないのは寂しい限りだ。映画化される作品は時折あるが、社会現象になるほどのヒットには至っていないのが実情であろう。 2018年に放送が始まった『カードキャプターさくら クリアカード編』は、アニメファンの間では話題になった。しかし、あくまでも本作は20年以上前に始まった漫画の続編である。それに「なかよし」の連載陣を見ると、2000年前後に連載していた漫画の続編が多い。もはや少女がターゲットではなく、大人を意識した誌
ナナホシ管弦楽団、兎田ぺこらや猫又おかゆらへの楽曲提供での発見 「VTuber界隈は寿司屋でパスタを出すことが成立する」 星街すいせいやMori Calliopeを筆頭に、音楽シーンでも活躍するVTuberが登場しているホロライブプロダクション。“歌ってみた”のようなカバー動画はもちろん、オリジナル曲をリリースするメンバーも増える中、それぞれのキャラクターに寄り添った楽曲を提供するクリエイターの存在にも注目が集まっている。 今回リアルサウンドでは、兎田ぺこら、夜空メル、猫又おかゆといったホロライブ所属メンバーに楽曲を提供している、ボカロP/音楽作家 ナナホシ管弦楽団にインタビュー。三者三様の個性を持った3名に対して、どのようなアプローチで楽曲を制作していったのか。さまざまな歌い手やアーティストに楽曲を提供してきたナナホシ管弦楽団が考える、ボーカリストとしてのVTuberの魅力、音楽作家とし
個人で世界一の登録者数を誇る「PewDiePie」(チャンネル登録者数 1.11億人)が、なぜこれまでYouTubeを辞めなかったのか、その想いを語る動画を投稿した。該当の動画は、2022年9月14日公開の「Why I didnt quit」だ。世界のトップYouTuberが何を語るのか、非常に興味深いので、今回ぜひ紹介したい。 PewDiePieことフェーリックス・アルヴィッド・ウルフ・シェルベリは、スウェーデン出身.1989年10月生まれの33歳男性。ホラーやアクションゲームの実況動画で名を馳せた彼だが、最近では、画像や動画などのおもしろいコンテンツを紹介する動画が主流となっている。そして驚くことに、2022年5月、急遽ロンドンから日本へ移住したことを発表した。今では、日本の観光施設や飲食店などを訪れる動画も投稿している。2010年10月にYouTubeへ動画を投稿して以降、現在に至る
「YouTubeを頑張るとCDが売れなくなる」という誤解を解いた先に YouTube音楽チーム担当者と考える“日本の音楽シーン” 日本に上陸して15年、YouTubeが日本の音楽産業に与えた影響力は計り知れない。数多くのデジタルヒット創出の原動力となっただけでなく、ストリーミング時代のアーティストが国内外のファンと繋がり、音楽と映像を駆使する新世代の音楽クリエイターが個性を最大化する場所を提供してきた。YouTubeは今やアーティスト、音楽ファンやユーザー、そして音楽ビジネスと、あらゆる音楽領域で中心的存在にあると言える。そのYouTubeは、今の日本の音楽シーンをどう捉えているのか。そして、どこに向かおうとしているのか。 今回は、YouTubeで音楽チームを担当する、グーグル合同会社 日本音楽パートナーシップ統括の鬼頭武也氏に、日本上陸15周年を機に、日本の音楽シーンにおけるYouTub
藤井風の楽曲「死ぬのがいいわ」が現在、世界中でバズを巻き起こしている。同曲は、2020年にリリースされた1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』の収録曲。シングル曲でもなければMVもない、いわゆるアルバム曲の一つである。 9月7日時点でこの曲は、Spotifyのグローバルデイリーバイラルチャートで最高4位を記録。各国のデイリーバイラルチャートではタイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、エジプト、カナダ、フランスなど17カ国で1位、さらに65カ国のデイリーバイラルチャートTop100以内にランクインを果たすなど、世界中のバイラルチャートを席巻している。 最初に火が付いたのはタイであった。7月下旬にTikTokでこの曲を使った動画が流行り始め、そのまま東南アジアへと波及。TikTokなどのSNSを介してアジア以外の世界各国にも広がりを見せていった。Spotifyでの再生回
Sexy Zone、Lucky Kilimanjaro、imase……ポップミュージックに広まる「休むこと」を肯定するメッセージ 応援ソング、と言えばどんなフレーズを思い出すだろう。 おそらくほとんどの人は「頑張れ」とか「負けるな」といったフレーズを想起するのではないだろうか。応援歌としてのイメージも強いヒット曲にも、そのようなメッセージがよく含まれている。例えばMr.Childrenの「終わりなき旅」(1998年)では〈高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな〉という歌詞が印象的だし、DREAMS COME TRUEの「何度でも」(2005年)はタイトルどおり〈何度でも〉立ち上がるためにリスナーを鼓舞するようなメッセージを何度も繰り返し述べている。困難があるとして、そこに立ち向かうエールを送ることが「応援」という発想の歌が多いように感じる。扱われるテーマが仕事、勉強、スポーツ、恋愛
“踊るアーティスト”が急増中? SEKAI NO OWARI、藤井 風ら……自らで表現することが新たな飛躍の鍵に 現在TikTokを中心に大きなバズを起こしているのが、SEKAI NO OWARI「Habit」のMV内で披露されているダンスだ。Fukaseをはじめ、SEKAI NO OWARIメンバーが高難易度のダンスパフォーマンスを見せるMVは、7月1日時点で4600万回以上再生されている。ダンスの一部を切り取ったり、同曲を元にした替え歌がTikTokなどで無数に投稿されている現状を見ると、「Habit」は令和にSEKAI NO OWARIの名を改めて広めた、新たな起爆剤になったと言えるだろう。 そんな「Habit」では、ダンサーと共にSEKAI NO OWARIのメンバー自らが踊っている点が大きなポイントになっているように思う。どのアーティストの曲であるかの視認性、親近感、映像を見たと
今回で4回目を迎える、ドワンゴによるボーカロイドの祭典『The VOCALOID Collection』(通称ボカコレ)。2000年代から多数の人気アーティスト、作曲家、イラストレーター、動画クリエイターの卵を生み出してきた、「ニコニコ動画」上で行われる。 一方、2020年にSEGA×Colorful PaletteがリリースしたiOS/Android向けゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(通称プロセカ)は、10代をはじめとする新たな層へのリーチにおいて、大きく貢献した。現在のボカロシーンは、この両者によって下支えされていると言っても過言ではないだろう。 そして、「初音ミク」を始めとする歌声合成ソフトを企画し、いまなお多数の関連プロジェクトの監修を務めるクリプトン・フューチャー・メディア(以下、クリプトン)。 今回はそんな三社を代表し、株式会社ドワンゴか
――あのイベントがきっかけだったんですね。ちょうど国内でメタバースブームが生まれつつある時期に開催されたこともあり、注目していた方は多そうです。 ねむ:それと、担当の編集者さんが、もともと私を知っていて、興味はあったそうなんです。とあるメディアで寄稿した記事がきっかけだったそうで……かなり攻めた記事だったのですが、中身は「人類が進化する」といういつもの私のノリで書いた記事だったので、その点も編集さん的にはよかったのかなと。 ――その記事には心当たりがあります。そして、その記事も含めてねむさんの活動を長く見ていた身としては、「アイデンティティのコスプレ」「コミュニケーションのコスプレ」「経済のコスプレ」といった本書の内容は、以前から「ねむさんの持論」だったなと、比較的すんなり受け止められました。 ねむ:そう、これまで主張してきたこととあまり変わらないんですよね。違いがあるとすれば、「ソーシャ
元VTuberが“VTuberの失踪”を題材に小説を書いた理由 「インターネットは最後までやりきっていなくなる人の方が珍しい」 早川書房より3月16日に発売された長編小説『鈴波アミを待っています』。 デビュー1周年の配信を待ちわびるファンの前から突如姿を消したVTuber・鈴波アミを中心に、彼女との思い出を辿る一人のファンの目線から描かれた物語だ。 2021年に「ジャンプ小説新人賞2020」のテーマ部門で金賞を受賞した同名の短編を全面リメイク。カバーイラストはしぐれうい、装幀は木緒なち、帯文には健屋花那とVTuber関係者で固めた布陣が目を引く。作者の塗田一帆自身も動画編集者・VTuberとして活動してきた過去を持つ。 当事者としてシーンを渡ってきた一方、徹底して無名のファンとしてのあり方を描いた本作の作者には、現在のVTuberシーンはどのように見えているのか。(ゆがみん) この記事は小
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く