
日本カトリック司教協議会の菊地功会長は、四旬節第二金曜日(2024年は3月1日)の「性虐待被害者のための祈りと償いの日」にあたって、2月14日に信者に対して呼び掛けを行った。 この中で菊地会長は、「共同体の一致を破壊するばかりか、性虐待という人間の尊厳を辱め蹂躙する行為によって、多くの方を深く傷つけた聖職者や霊的な指導者が存在することは事実」だとした上で、このような聖職者や霊的指導者の行為を謝罪。責任が加害者にあるのは当然だとして、「被害を受けられた方に責任があるかのような言動を通じて、人間の尊厳をおとしめた行為」についても謝罪した。 さらに、教皇フランシスコの言葉や日本の司教団の対応などにも言及した上で、あらためて、無関心や隠ぺいも含めた教会の罪を謝罪。「神の癒やしの手によって被害を受けられた方々が包まれますように、心から祈ります。また聖職者のためにも、お祈りくださいますようお願いいたし
ジャニー喜多川氏による性加害が社会問題になっている。報道によく登場するのが「グルーミング」という言葉だ。もともとは「毛づくろい」という意味だが、まるで毛づくろいをするかのように相手の警戒心を解き、性的な目的を達成しようとするところから、この言葉が使われるようになった。「性的グルーミング」や「チャイルド・グルーミング」と呼ばれることもある。 性被害を受けた子どもが、ときに加害者への信頼や親愛の情を示すのはなぜなのかが、この言葉によって説明される。その性質上、加害の事実が隠蔽されやすいが、グルーミングは性的虐待の一形態だ。被害に遭うのは女子とは限らず、男子も女子と同じぐらいリスクがあることがわかってきている。具体的にはどのようなことが行われるのか。識者は「詐欺みたいなもの」「マインド・コントロールの一種」と解説する。(取材・文:篠藤ゆり/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 塾の講師
トップ特集実名告発で示された道 元ジャニーズJr. 二本樹顕理さんインタビュー 父との確執 性被害、依存症、うつからの立ち直り 2023年6月11日 1年半の在籍期間中、複数回にわたる性被害にあったことを告白した元ジャニーズJr.の二本樹顕理さん。渡米後に日本人クリスチャンやゴスペルとの出会いから洗礼を受けたことも打ち明け、現在は同様の性被害をなくすため事務所に対し、誠実な対応を訴え続けている。実名、顔出しでの証言に踏み切った理由などについて話を聞いた。 学校や教会も無縁ではない 〝「福音の光」照らし一歩踏み込まないと〟 教育熱心な父親との間には、幼いころから確執があった。敷かれたレールから逃れたいとの思いもあり、芸能や音楽などアートへの道を志し、10代で劇団に所属したが、日の目を見ることはほとんどなかった。しかし、幸運にもジャニーズ事務所に移籍した途端、テレビ出演などの大きな仕事が決まり
トップ特集【シリーズ・「2世」の呻き】 すべての宗教で起こりうる 自由意思の制限は一生癒えぬ傷 夏野なな(エホバの証人3世) 2023年3月1日 互いに尊重し合い、幸せに暮らせる社会を 山上徹也容疑者による安倍晋三元総理銃撃という痛ましい事件により浮かび上がってきた宗教2世問題ですが、これをお読みになられている方で事件より前から私たちの窮状をご存じの方はどれほどいらっしゃったでしょうか。またこの問題を知って、これは宗教界全体の問題であるとお考えになった方はどれほどいらっしゃるでしょうか。 3年前に開催された「エホバの証人(JW)2世問題を考える会」第2回で、出席した日本基督教団仙台宮城野教会の齋藤篤牧師は次のように話されました。以下、本人の承諾を得て会の記録より抜粋させていただきます。「宗教そのものが2世問題を作りやすいものだということは申し上げたい。……支配する側とされる側の関係性として
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トップ特集【シリーズ・「2世」の呻き】 ありのままの自分愛せず 「選択の自由を奪わないで」 あん(統一協会2世) 2023年2月11日 それぞれの〝物語〟尊重されるべき 人間は物語を信じる力を持って生まれてきた。その力は時に人々を救い、励まし、寄り添い、解放し、人と人との間に精神的な強いつながりを作ってきた。私はその繊細で可能性に満ちた美しい力を愛おしく、誇りに思っている。 私は統一協会の「祝福二世」としてこの世に生まれた。父と母は見知らぬ者同士で統一協会の教義によって結ばれ、その信仰によって生まれたのが神の血統を継承した〝祝福〟二世と呼ばれている。生まれながらに原罪のない存在と言われた私たちは、信者にとってこの世の何よりも尊く清らかであり、めでたく祝福二世を生んだ両親はまさにアダムとイブを生み出した神のような自覚があったように思う。 「この堕落した醜い世界をまた1から作り直す。自分たちは
トップ海外ラルシュ共同体が報告書 創立者ジャン・バニエらの行為「惜しみなく非難する」「虐待防止できなかった組織的責任」 2023年2月3日 ラルシュ・インターナショナル(国際ラルシュ連盟)が2020年に設置した研究委員会は1月30日、創立者であるジャン・バニエの経歴、ラルシュ創設の歴史、組織内で働いている組織力学をより理解するための最終報告書を公開した。この研究委員会は、科学委員会を伴って独立して活動し、その成果をフォローアップする責任を負っていた。 900ページ超におよぶ報告書は、ラルシュが2020年2月に独立機関と歴史家に委託した調査の結論として公表した、ジャン・バニエとその霊的指導者にあたるトマ・フィリップ神父の教義とそれに関連する虐待的実践に固執していることを裏付けるもの。 ラルシュ・インターナショナルのリーダーであるステファン・ポスナー氏とステイシー・ケイツ・カーニー氏は、ラルシ
ベルリン発CNNによると、ドイツ西部ミュンスターで1945年から2020年までの間に、少なくとも610人の子どもがカトリック教会の聖職者らによる性的虐待を受けていたことが、新たな研究報告で明らかになった。 ミュンスター大学の研究チームが6月13日の記者会見で公表した報告書によると、この期間中に200人近い聖職者による性的虐待が6000件近く起きていたことが分かった。聖職者のうち50人は存命とされる。 チームによると、実際には通報されなかったケースも多く、さらに5000~6000人の被害者がいた可能性もある。 司教たちは聖職者による虐待が横行していることを知りながら対応せず、職務を続行させていた。加害者とされる聖職者のうち解任されたのは12%にとどまり、大半は別の教区へ転属となって、その後も虐待行為を続けていた。(CJC) By No machine-readable author prov
2017年、ベルリンに暮らすマルコと名乗るドイツ人男性は、幼少期に会った覚えのある大学教授の写真を新聞記事の中で見つけた。最初に気づいたのは、その薄い唇だった。ほとんど見えないほど薄い唇が、子供心にも不快だったことを思い出す。 そして記事を読んだマルコは、写真のヘルムート・ケントラー教授が、ドイツを代表する著名な性科学者であったことを知って驚いた。その「ケントラー実験」に関する調査記事によれば、ケントラーは1960年代後半から、育児放棄された子供たちを小児性愛者の里親のところに送り込んでいたという。 実験はベルリン州政府によって認可され、資金援助もされていた。1988年にケントラーが州政府に提出した報告書には、実験が「完全な成功」だったと記されていた。 マルコは里親の家で育ち、その養父は頻繁にマルコを連れてケントラーの家を訪ねていた。マルコは現在34歳。1歳の娘がおり、育児を中心に日々過ご
バチカン市国で、フランシスコ教皇に伝統舞踊を披露するカナダ先住民の代表。バチカン提供(2022年4月1日撮影)。(c)AFP PHOTO / VATICAN MEDIA 【4月2日 AFP】ローマ・カトリック教会が運営していたカナダの寄宿学校で先住民の子どもに対する虐待が横行していた問題について、同教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、85)は1日、先住民に謝罪し、7月に同国を訪問する意向を示した。 フランシスコ教皇は、バチカンを訪問したカナダ先住民代表団に対し、「カトリック教会のメンバーによる嘆かわしい行為について、神の許しを請う」と表明。「痛みと恥」を感じていると語った。 カナダでは1800年代後半から1990年代にかけ、政府の同化政策の一環として、先住民の子ども約15万人が国内139か所の寄宿学校に送られた。近年、寄宿学校跡地から大量の墓標のない墓が発見されたことを受け、
3月25日から公開予定の映画「蜜月」。同作のメガホンを取った人気映画監督の過去の女優たちへの行動を巡り、同作の脚本家から製作側に見解を問うメールが出されていることが「週刊文春」の取材で分かった。 俳優と映画監督の二刀流で活躍 映画「蜜月」では、主人公・美月役を人気女優の佐津川愛美が務め、義父役を板尾創路、夫役を永瀬正敏が演じている。「家庭内の性被害」にスポットを当てた作品だ。3月8日に完成披露上映会が行われたが、佐津川が登壇すると同時に感極まって泣きだす一幕もあった。この日は「国際女性デー」だったこともあり、佐津川はすべての女性たちに向けて「まだまだ生きにくい時代だと思うけど、それを解決していくのは(それぞれ)自分自身かなという思いがある」などと語り、公開を前に話題を集めている。
2021年10月、トゥールーズの路上で死体のパフォーマンスをしてフェミサイドに抗議する女性たち Photo by Alain Pitton / NurPhoto / Getty Images 新たな年が始まって20時間も経たないうちに、フランスの異なる場所で、同じ特徴を持つ殺人事件が3件起こった。 1日、フランス西部のソーミュールで28歳の女性の遺体が発見された。逮捕されたのは、彼女のパートナーだという21歳の男性。さらに同日、北東部のムルト=エ=モゼル県で、夫に刺殺された56歳の女性の遺体が見つかった。彼女の胸にはナイフが刺さったままになっていた。 2日には、南東部ニースで、45歳の女性の絞殺された遺体が車のトランクから見つかった。警察が彼女の元パートナーである60歳の男性に事情聴取をしたところ、被害者と激しく口論になったことを認めた。車の中からは彼らの24歳の息子も遺体で見つかっており
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