須藤容疑者は「時間がありません」などと愛犬への治療費支援を呼びかけていた=クラウドファンディングのホームページから死んだ飼い犬が闘病中だと嘘をつき、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)で支援金をだまし取ろうとしたとして、奈良県警高田署は13日、詐欺未遂容疑で同県大和高田市岡崎の無職、須藤栞奈(かんな)容疑者(26)を逮捕した。同署によると、「これまで犬にかかった治療費を取り戻したかった。生活が苦しかった」と供述し、容疑を認めているという。 逮捕容疑は、昨年8月に犬が病気で死んだにもかかわらず、闘病生活を続けているかのように装う虚偽の文章をCFのホームページに投稿し、昨年10月~12月、治療費名目で集めた支援金を詐取しようとしたとしている。 同署によると、374人から計約184万円が集まった。須藤容疑者の口座にはCF運営会社から手数料を引いた約154万円が振り込まれる予定