ブックマーク / number.bunshun.jp (209)

  • 《夏の甲子園》「あの状態では土も…」井端弘和が味わった“戦後2例だけの降雨コールド” …サスペンデッド制導入はできないのか(小西斗真)

    登板が決まってから「みっともない姿は見せられない。キャッチャーミットめがけ、必ずストライクを投げます」とキャッチボールを重ねていたというだけあって、セットポジションから投じた1球は、見事に左打者の内角低めに決まり、今夏の甲子園は始まった。 「滝のような雨」で中断。 現役時代に何度もプレーした甲子園ではあるが、井端氏は球児としても甲子園に出場している。当時は西東京に属していた堀越高は、1993年の第75回大会に出場。開幕日の第3試合に行われた西条農(広島)との1回戦は、1-0で逃げ切った。現時点で堀越高の甲子園での勝利は、これが最後である。 続く2回戦の対戦相手は鹿児島商工。実力校同士の激突とはいえ、まさか大会史に残る試合になろうとは、誰も思わなかったに違いない。 結論から書くと、鹿児島商工が3-0で堀越高を下した。どうということのないスコアだが、問題は8回表無死一塁。鹿児島商工の攻撃中をも

    《夏の甲子園》「あの状態では土も…」井端弘和が味わった“戦後2例だけの降雨コールド” …サスペンデッド制導入はできないのか(小西斗真)
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    megane_89 2021/08/13
  • ホークス「米ドラ1を蹴った男」スチュワートはどうしてる? 二軍防御率「0.97」で本人は「コンビニの食べ物もトライしてます」(田尻耕太郎)

    米大リーグのアトランタ・ブレーブスからのドラフト1巡目指名(全体8位)を蹴り、その翌年にホークスに入団して日米両方の球界で話題をさらった現在21歳の右腕。 カーター・スチュワート・ジュニアは今年で来日から3シーズン目となり、4月17日にメットライフドームで行われたライオンズ戦でリリーフとして一軍初登板を果たした。その後もすべて中継ぎでデビュー戦を含めて計4試合で投げた。しかし5回1/3で9与四球、2暴投と制球に苦しみ、防御率も10点台と散々で、5月13日には出場選手登録を抹消された。

    ホークス「米ドラ1を蹴った男」スチュワートはどうしてる? 二軍防御率「0.97」で本人は「コンビニの食べ物もトライしてます」(田尻耕太郎)
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    megane_89 2021/07/01
  • 小島太が語ったサクラバクシンオーの記憶…「キタサンブラックを見ると、面影を感じるよ」

    サクラバクシンオーは適性距離は1400mまで、マイルは長いという生粋のスプリンター。その“一徹さ”が見る者の心をつかんだ。 NumberWebでは過去に話題になった記事を再公開しています。今回は1990年代の名スプリンターとして名を馳せたサクラバクシンオーについて、全レースで手綱をとった小島太氏の言葉とともに振り返った記事です。(初公開:2017年10月18日、肩書などすべて当時) 一度だけ、その瞬間に立ち会ったことがある。どのレースだったかはすっかり失念してしまったが、電光掲示板に赤くその4文字が表示されると、場内が一気にどよめき立った。 レコード。歴代最速。一等賞中の一等賞。あのどよめきは、歴史的瞬間に立ち会えた者だけが味わえる驚きと感動の発露でもあった。 そして、ふと思った。すべての馬が目指す最高峰の舞台であるGIレースでレコードが生まれた時、そこにどんなストーリーがあったのだろう、

    小島太が語ったサクラバクシンオーの記憶…「キタサンブラックを見ると、面影を感じるよ」
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    megane_89 2021/06/07
  • 「ウマ娘の取材じゃないんだね」“奇跡の名馬”トウカイテイオーの血は途絶えてしまうのか? 関係者に聞いた(石田敏徳)

    最近、テイオーの名前は「ウマ娘」に関連して取り上げられるケースが増えた。現役時代の育成先、休養先でもあった二風谷ファームの稲原昌幸によると、内村正則オーナーも御子息ともども、そうした反響を「とても喜んでいる」という。関係者にとってはどんな形でも、トウカイテイオーの名が脚光を浴びるのは嬉しいことなのだ。 しかしゲームの世界で再び火がついた人気とは裏腹に、現実の生産界におけるテイオーの血は年々、「先細り」の状況にある。なぜそうなってしまったのか。その背景についてはNumber1027号を読んでいただくとして、ここでは書ききれなかった話をいくつか紹介したい。 テイオーは潔癖症みたいなところがあった 種牡馬としての供用先・社台スタリオンステーションの徳武英介によるとテイオーは「孤高」の2文字がよく似合う馬だったという。 「頭がすごく良くて、馬房のなかでボロ(糞)の上に寝て体を汚すなんてことはなかっ

    「ウマ娘の取材じゃないんだね」“奇跡の名馬”トウカイテイオーの血は途絶えてしまうのか? 関係者に聞いた(石田敏徳)
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    megane_89 2021/05/22
  • オークスはソダシの「ガッキー馬券」で決まり? クロフネ産駒の“嫌なデータ”、逃げ馬不在ならでのレース展開とは(島田明宏)

    昨年の札幌2歳ステークスで牡馬相手に白毛馬初の芝重賞制覇をなし遂げ、阪神ジュベナイルフィリーズで白毛馬初のGI制覇を達成。そこから歴代最長となる中118日の間隔で桜花賞を制し、白毛馬初のクラシック制覇を果たした。それも、1分31秒1というコースレコードのおまけ付きだった。 この中間は在厩で調整され、主戦騎手の吉田隼人が今月初めから乗りはじめ、2週前、1週前、そして当週の追い切りに騎乗するなど、万全の態勢を整えている。 阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞で猛然と追い込んできて、ともに僅差の2着となっていたサトノレイナスが来週のダービーに出走することになり、相手関係ではぐっと有利になった。 しかし、不安材料がまったくないわけではない。それは、桜花賞から一気に800m延びる2400mへの対応だ。ほとんどの出走馬にとって未経験の距離なので条件は五分、と言いたいところだが、父クロフネの産駒は、芝の重

    オークスはソダシの「ガッキー馬券」で決まり? クロフネ産駒の“嫌なデータ”、逃げ馬不在ならでのレース展開とは(島田明宏)
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    megane_89 2021/05/22
  • NHKマイルC優勝、シュネルマイスターの背でルメールが見ていた“ソングラインの僅かな動き” とは【種牡馬としての成功が約束された?】(島田明宏)

    名手の好騎乗によって、マイル界に将来が楽しみなニューヒーローが誕生した。 昨年につづいて無観客で行われた第26回NHKマイルカップ(5月9日、東京芝1600m、3歳GI)で、クリストフ・ルメールが騎乗する2番人気のシュネルマイスター(牡、父キングマン、美浦・手塚貴久厩舎)が優勝。外国産馬による同レース優勝は2001年のクロフネ以来20年ぶりで、キャリア4戦での勝利は12年のカレンブラックヒルに並ぶ最少タイ記録となった。 「ペースが速く、シュネルマイスターには忙しかった」 この日の東京芝コースは3勝クラスのマイル戦で1分32秒0の時計が出る高速馬場。NHKマイルカップも同じくらいかそれ以上に速い時計で決着することが予想された。 そうしたなか、ゲートが開いた次の瞬間、ハナを切ると見られていた3番人気のバスラットレオンが躓き、騎手が落馬した。もし観客が入っていたら、場内が騒然としていただろう。

    NHKマイルC優勝、シュネルマイスターの背でルメールが見ていた“ソングラインの僅かな動き” とは【種牡馬としての成功が約束された?】(島田明宏)
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    megane_89 2021/05/10
  • 【皐月賞馬】ゴールドシップはなぜあんなに愛された? 内田博幸「生きるか死ぬかぐらい…」、須貝師「本当に何をするかわからない」(NumberWeb編集部)

    ◇解説◇ 道中は最後方を走りながら、4コーナーで誰も通らなかった荒れた内をすくい「ワープした」とまで言われた見事なレース運びで勝った2012年の皐月賞。 鞍上は「ウチパク」の愛称でお馴染みの内田博幸。大井競馬で通算3153勝を挙げて2008年に中央競馬へと移籍し、わずか2シーズンで中央競馬のリーディング首位を獲得した実力派だ。 そんな内田に皐月賞での騎乗について聞いたところ、返ってきた答えが冒頭の発言だった。 「ゴールドシップは、知られてる以上にコントロールが難しい馬で、我が強く気迫も凄い。生きるか死ぬかぐらい気を張っていないといけない馬でした」と語る内田は、ゴールドシップに全てを委ねるという境地に行き着いていた。 「だから、作戦は考えていましたが決めつけることなく、ただ、ゴールドシップが行きたい気になったときに行かせよう、と」 あの圧勝劇は、名手の“達観”により導かれたものだったのだ。

    【皐月賞馬】ゴールドシップはなぜあんなに愛された? 内田博幸「生きるか死ぬかぐらい…」、須貝師「本当に何をするかわからない」(NumberWeb編集部)
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    megane_89 2021/04/17
  • 大谷翔平もビックリ!? 「野球で甲子園、水泳で五輪」を目指す“二刀流”高校1年生がいた!…受け入れる学校「私たちにとっても挑戦」(高木遊)

    「二兎を追う者は一兎をも得ず」 誰もが知ることわざがあるように、古くから日では「1つの道を極める」ことが重要とされてきた。 ただ、時に天は二物を与える――野球と水泳、まったく異なる2つのスポーツで稀有な才能を与えられた少年が選んだのは、前代未聞の「二兎を追う」道だった。 光永翔音(みつなが・しょうおん)、この春から高校に入学する15歳だ。顔つきはまだあどけないが、身長190センチ・76キロの恵まれた体格は遠くから眺めていてもひと際目立つ存在である。 監督や仲間、母親にまでも名前の響きから「ショーン」と呼ばれるその少年は、野球と水泳の双方で誰もが羨むような結果を残してきた。 強豪・京葉ボーイズの3番、水泳では日記録 小学1年から始めた野球は、小学6年時には千葉ロッテマリーンズジュニアに選出され、プロ野球選手と同じユニフォームを纏った。中学では全国優勝3回の強豪・京葉ボーイズで主に3番を任

    大谷翔平もビックリ!? 「野球で甲子園、水泳で五輪」を目指す“二刀流”高校1年生がいた!…受け入れる学校「私たちにとっても挑戦」(高木遊)
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    megane_89 2021/04/07
    すげーアメリカみてえだ
  • 布団に火まで…高校での壮絶イジメを乗り越え、MLBでブルペン捕手として掴んだチャンピオンリング3つ「環境を変えることも大切」(高木遊)

    「メジャーリーガーになりたい」 千葉県館山市で生まれた植松は、中央大まで野球を続けた父の影響で小学校低学年の頃から野球を始めた。小学6年時の卒業文集には「メジャーリーガーになりたい」と記している。 中学時代を「野球部では中心選手ではありましたが、高校から誘われるような選手ではありませんでした」と振り返るように、高校は県内の私立校に一般推薦で入学。野球部は県内大会で上位に進出する学校であったため、当時は甲子園出場を夢見ていた。 しかし、そこで植松を待っていたのは「人生で最も辛い経験でした」と話すほどの壮絶な“イジメ”だった。 「田舎者で体も細く、野球の実力もなかった」という植松に対して同級生たちのイジメはエスカレート。ひどい時には寮の布団に火をつけられることも。「野球どころではなく、野球も面白くなくなっていきました」と憂な日々を過ごした。 両親が学校に掛け合ってくれたことでイジメはなくなっ

    布団に火まで…高校での壮絶イジメを乗り越え、MLBでブルペン捕手として掴んだチャンピオンリング3つ「環境を変えることも大切」(高木遊)
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    megane_89 2021/04/04
  • 「1週間500球」の球数制限問題…達(天理)と畔柳(中京大中京)の準決勝登板、“回避”させるべきでは?【センバツ】(氏原英明)

    ライバル同士の激突を見ることはできるのだろうか。 ともに、今大会2試合を完投した天理のエース達孝太と中京大中京の畔柳亨丞は昨年の新チーム結成後の練習試合で対決した時からの友人だ。今ではスマホで連絡を取り合うような仲だと言う。 1回戦の登板を終えた時、畔柳はこう語っている。 「達からは、昨日、頑張れよという連絡が来ました」 一方、達はこんな思いをはせている。 「まじ、投げ合いたいです」 大会前から、そして大会中も評価をあげた投手の直接対決というと、第81回大会の今村猛(広島)対菊池雄星(マリナーズ)を思い出すが、気がかりなのは達、畔柳両投手の疲労具合だ。 達は1回戦からほとんどのイニングを投げているだけでなく、1試合の球数が多い。1回戦と準々決勝では160球を超えたし、完封勝利をあげた2回戦でも134球を投じている。中村良二監督によれば「いつもの達は1試合120~130球くらい」と言うから、

    「1週間500球」の球数制限問題…達(天理)と畔柳(中京大中京)の準決勝登板、“回避”させるべきでは?【センバツ】(氏原英明)
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    megane_89 2021/03/31
  • センバツNo.1腕・畔柳亨丞と“球数制限問題” 「準決勝は121球」になっても中京大中京監督が続投させたワケ(間淳)

    6点リードの9回。対戦相手の東海大菅生は、2回戦の京都国際戦で9回に3点を奪い、逆転サヨナラで勝ち上がってきた。勢いをつけてはいけない。隙は見せられない。畔柳はギアを上げた。自慢のストレートで押す。しかし、それが力みにつながった。 先頭打者に、この試合3つ目の四球。2アウトを取るが、3番・千田光一郎と4番・堀町沖永に連続四球を許し、満塁のピンチを招いた。タイムを取って仲間とマウンドに集まると、加藤から「点差を見ろ」と言われ、冷静さを取り戻す。東海大菅生の5番・小池祐吏をストレートでセンターフライに仕留め、完封で準決勝に駒を進めた。 「球数はもちろんだが、勝たないと意味がないので。球数は気になる部分はあるが、1球1球ボールに魂を込めて投げるのが自分の持ち味。そこは最後まで貫けてよかったと思う」 6点リードも「継投」で監督は頭を悩ませた 投打がかみ合った中京大中京の快勝だった。だが、1つの疑問

    センバツNo.1腕・畔柳亨丞と“球数制限問題” 「準決勝は121球」になっても中京大中京監督が続投させたワケ(間淳)
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    megane_89 2021/03/31
  • 【センバツ】99年夏「0-34」から始まった京都国際…プロ6人輩出、原石を磨く育成力でついに甲子園へ(高木遊)

    京都国際高校のグラウンドは、何回訪れても目を奪われる光景がある。それは多種多彩なボール回しだ。 あえて一度ボールを落としてから投げる練習、動きながらクルッと回ってから投げる練習など多岐にわたるが、選手たちは体とボールを自在に操っている。ソフトボールの狭い塁間で行われることもあるノックでは、「捕ってからすぐ投げる感覚を養わせるため」とそれぞれの練習には明確な目的がある。 視察に訪れるプロ野球スカウトが「攻撃重視に野球がなっている中で、今どきあんなに守備にこだわっているチームは無いよ」と話すほどだ。1日練習ができる日の午前中はほぼ守備練習に費やしている。 その一方で京都国際が「固い野球」としているかと言うと、実はそうでもない。 「勝たせるだけの野球はせえへん」 指揮を執る小牧憲継(のりつぐ)監督はほどよく肩の力が抜けた人物だ。スカウトや記者が小牧と話し出せば、1分もしないうちに笑い声が聞こえて

    【センバツ】99年夏「0-34」から始まった京都国際…プロ6人輩出、原石を磨く育成力でついに甲子園へ(高木遊)
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    megane_89 2021/03/24
  • 被安打6なのに8失点で「甲子園11連勝ストップ」…大阪桐蔭154キロ右腕、“4暴投”には伏線があった【センバツ】(中村計)

    6回裏、再び球場がざわついた。 大阪桐蔭の2番手投手、154キロ右腕の関戸康介のボールは投げる前に手の中から抜けてしまったかのように大きな弧を描き、キャッチャーの遥か上をいった。3球前にも、ちょうど同じようなボールを投げたばかりだった。関戸はそのシーンを振り返る。 「ランナーが三塁にいたので、低めに引っかけないように意識してしまって、浮いてしまった」 目の前を智弁学園の選手が悠々と駆け抜けていった。 2−7。 6回表に味方打線が奮起し、2−4と追い上げたものの、関戸が直後に3失点。またしても引き離されてしまった。 暴投には伏線があった この暴投には伏線があった。 5回裏からマウンドに登った関戸は、先頭打者を低めのボールで空振り三振に仕留める。しかし、ワンバウンドしたため捕手が捕り切れず、振り逃げで走者を許してしまった。 「三振を取ったんですど、キャッチャーが捕りにくい球を投げてしまった。も

    被安打6なのに8失点で「甲子園11連勝ストップ」…大阪桐蔭154キロ右腕、“4暴投”には伏線があった【センバツ】(中村計)
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    megane_89 2021/03/24
  • 高校野球部員が“6年で19%減”… 初センバツの公立・三島南の監督が語る「幼稚園児への普及」に力を入れる理由(広尾晃)

    「ちょっと面白い活動をしている高校があるんですが、観に行きませんか?」 知り合いのNPB球団職員から声をかけてもらったのは、2018年6月のことだった。 静岡県の静岡県立三島南高校の硬式野球部が、未就学児に対して「野球教室」をするというのだ。 この年の5月、日高校野球連盟(高野連)、朝日新聞社、毎日新聞社は「次の100年」に向けた5大目標(普及、振興、けが予防、育成、基盤づくり)と24事業計画を発表した。いわゆる「高校野球200年構想」だ。 そのなかには「子ども向けティーボール教室の開催」「小中学生のための野球教室の開催」「高校生と小中学生の交流イベントの開催」などの事業が盛り込まれた。これは画期的なことだった。 高校野球部員が小・中で指導するのは原則禁止だった 従来、高校野球部員が、中学や小学校で野球指導をするのは原則として禁止になっていた。明文化されてはいないが、指導の名目で、高校が

    高校野球部員が“6年で19%減”… 初センバツの公立・三島南の監督が語る「幼稚園児への普及」に力を入れる理由(広尾晃)
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    megane_89 2021/03/21
  • 大相撲の“3.11” 被災地を訪れた力士たちの涙と誓い(佐藤祥子)

    大相撲の3.11――。 大相撲一行による、5日間にわたった「巡回慰問」は、まさに”力のもののふ”の頼もしさと優しさーー底力を見せつけられた日々でもあった。拙い写真ではあるものの、同行取材した筆者が撮影したものを、今、初めてここに公開したい。 当時、文章ではとても伝え切れなかった力士たちや被災者たちそれぞれの思いが、この一葉、一葉に詰まっている。 入場無料の“お詫び場所” ちょうど10年前の相撲界もまた、激震のなかにいた。前年11月に力士らの野球賭博問題が発覚し、その捜査上で、俗にいう“八百長メール”の存在が明るみに出る。2月、相撲界の根幹を揺るがす大問題に、日相撲協会は3月の春場所開催を断念、中止を発表した。来ならば3月13日に浪速の地で初日を迎えるはずだったのだが、1946年、戦禍による場所中止以来の、苦渋の決断だった。 そんな渦中に起こった日未曾有の惨事――。当時、若き親方たち

    大相撲の“3.11” 被災地を訪れた力士たちの涙と誓い(佐藤祥子)
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    megane_89 2021/03/12
  • プロ野球を取り巻く報道のカタチ…広報が感じた記事の「ファストフード化」(高山通史)

    発信源は実在しているが、その姿は見えない。見たことがない、得体の知れない存在なのである。 未知で脅威のウイルスに世の中が冒された2020年は、プロ野球にとっても特異な1年だった。広報業務も同様で、取り巻く環境が劇的に変容した。 そんな情勢の中で、メディアとは……と考えてしまう事案が増えたのである。 北海道ハムファイターズは今シーズン5位で、2年連続Bクラスに終わった。その直後から、オフにかけて低迷の要因などを分析する報道が散見された。もちろん批判もあり、それは当然のことである。また受け入れるべき事実も、的確な指摘も、記されている。 ただ、その中の一部には甘受できない論調の報道が多々あることも事実である。その多くが「フリーライター」「スポーツライター」と称する筆者によるもので、主にネットを介している。それらは、実際に会ったことがない、接点がない書き手から発信されているのである。 匿名であ

    プロ野球を取り巻く報道のカタチ…広報が感じた記事の「ファストフード化」(高山通史)
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    megane_89 2021/01/14
  • 箱根10区区間新の創価大・嶋津は、「人生で”モブ”にはなりたくない」。(林田順子)

    今夏のインターハイやインカレ、甲子園も中止となるなど、学生スポーツにも新型コロナウイルスは大きな影を落としている。まだ半年以上先の箱根駅伝の開催も見通しが立っていないが、無事に開催されることになれば、大いに注目なのが創価大学の3年生、嶋津雄大だ。 今年正月の箱根駅伝で、嶋津は2つの意味で衝撃を与えた。ひとつは13年ぶりに10区区間新記録を叩き出し、チームに初のシード権をもたらしたこと。嶋津の熱い走りがテレビに映し出されたシーンは、瞬間最高視聴率34.1%をマーク。ゴール後には興奮気味でインタビューに答えるなど、そのキャラクターにも注目が集まった。 もうひとつは、84.7%もの選手がナイキの「ヴェイパーフライ」を履いた中、嶋津は区間新記録を更新した選手で唯一“非ヴェイパー”だったことだ。 1時間のはずが2時間半話しっぱなし。 嶋津が履いていたのは、ミズノが開発したシューズのプロトタイプ。発売

    箱根10区区間新の創価大・嶋津は、「人生で”モブ”にはなりたくない」。(林田順子)
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    megane_89 2021/01/02
  • 「セがパに勝つためには“リリーフ重視”では絶対無理…」引退した藤川球児の解説がネットで絶賛された理由(金子達仁)

    どこの誰が、いつごろ当てはめた言葉だったのか。 キャッチャー=女房役。 大正なのか、昭和なのか、いずれにせよ、「女房」という言葉が、令和の世よりもずっと、従属的な意味合いを持っていた時代に定着したことだけは間違いない。一昔、いや、二昔前、キャッチャーは確かに女房だった。ピッチャーを陰で支え、そっと寄り添う存在だった。 だが、野村克也のID野球が脚光を浴び、古田敦也がその申し子として活躍するようになったあたりから、キャッチャーこそがダイヤモンドの主である、との見方も広まった。 「あなたについていきます」から「俺についてこい」──。 「藤川投手、ごめんなさい」 藤川球児も、かつては明らかにキャッチャーの尻に敷かれるタイプのピッチャーだった。矢野燿大が出すサインは絶対。だから、大量リードの場面で変化球のサインを出されても何の疑いもなく従い、結果的に清原和博から罵倒された。 「藤川投手は何も悪くあ

    「セがパに勝つためには“リリーフ重視”では絶対無理…」引退した藤川球児の解説がネットで絶賛された理由(金子達仁)
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    megane_89 2020/12/17
  • 大人気バレー漫画『ハイキュー!!』は、なぜ“立体的”に見えるのか? 「他で見たことない!」3つの表現法(黒木貴啓(マンガナイト))

    人気バレーボール漫画『ハイキュー!!』(古館春一)の最終45巻がついに発売された。 中高時代にバレーボールに打ち込んだ作者の古舘春一は「バレーボールは面白いことを漫画で証明する」ことで選手時代の未練を晴らそうと、2012年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で作の連載をスタートした。当時3万7000人まで下がり続けていた高校男子バレーの競技人口は、作品の人気に伴い2019年には4万5000人を超えるV字回復を達成。コミックスのシリーズ累計発行部数は2020年7月時点で3800万部を超えている。 8年半の連載期間で『ハイキュー!!』では、バレー漫画のみならず漫画史全体に残るような独特な表現がいくつも編み出されてきた。コート上でどれほど駆け引きや迫力あるプレーが行われているのか――。知られざる一面が描かれるたびに、読者は「なんてバレーボールっておもしろいんだ」と心を躍らせてきた。 物語やキャラク

    大人気バレー漫画『ハイキュー!!』は、なぜ“立体的”に見えるのか? 「他で見たことない!」3つの表現法(黒木貴啓(マンガナイト))
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    megane_89 2020/11/20
  • ドラフトウラ話「なぜ西武は外れ1位で投手を獲らなかった?」右の大砲・渡部健人を急浮上させた“ある動画”(安倍昌彦)

    「ここ(横浜スタジアム)のバックスクリーンにも持っていったし、右中間のいちばん深いところで、あとちょっと……って打球もあった。相模原球場で1試合2弾の時は、やっぱりバックスクリーンと、2目は左中間の芝生席の最上段でしたから」 両翼95m、中堅120m……相模原球場は右中間、左中間のふくらみも深い。 「それだけのすごいホームラン、ガンガン打ってるのに、コロナのせいなのか、スカウトの人があんまり見に来てないんですよ。それで、『お前もついてないなぁ……』なんて、健人と話したりしてたんですよ」 「もし近大の佐藤輝明と渡部が両方獲れたら……」 そんなある日、マネージャーさんが何やらパソコンで、映像の編集をしているのが齋藤監督の目にとまった。 「何してんだ?って訊いたら、『熱心に見に来てくれる○×スカウトに、健人のホームラン8の映像を送ってあげようと思って』なんて言うじゃないですか。これだ!って思

    ドラフトウラ話「なぜ西武は外れ1位で投手を獲らなかった?」右の大砲・渡部健人を急浮上させた“ある動画”(安倍昌彦)
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    megane_89 2020/11/11