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ブックマーク / somethingorange.net (52)

  • リアルな物語とはどういうものか。『ぼくらの』と『スロウハイツの神様』を肴に考える。 - Something Orange

    あなたは物語に人生を変えられた経験があるだろうか。小説でも、漫画でも、映画でも――あるいは、演劇でも何でもいい、ふとふれてみた何かの物語に、心奪われ、魂を鷲掴みにされ、夢中になって追いかけ、そして深く感動してなみだした、そういう経験があるだろうか。 もしあるのだとしたら、あなたは既に「こちら側」の人間であるに違いない。現実よりも美しい虚構があることをしり、事実よりも貴重な物語があることを体感した、夢と現実とを分かつ線の「こちら側」の住人。 あなたはべつだん、幸福ではないかもしれない。いったんふしぎなエーテルがみちみちた〈真世界〉の大気を吸ってしまった以上、あなたはこの現実世界に失望を感じていてもおかしくない。そう、あなたが幸福であるとはだれにもいえない。 しかし、それでもなお、あなたは幸福以上の価値をしっているはずだ。わたしはそれを〈真実〉であるといいたい。この世の法則を超えた、「そうある

    リアルな物語とはどういうものか。『ぼくらの』と『スロウハイツの神様』を肴に考える。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2011/07/03
    彼らは輝いている。
  • 蛇と王冠――『十二国記』から『コードギアス』まで。 - Something Orange

    冬コミ発売の同人誌BREAK/THROUGH』編から、第六章「蛇と王冠――『十二国記』から『コードギアス』まで」をサンプルとして公開します。 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) 作者: 小野不由美,山田章博出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/06/20メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 338回この商品を含むブログ (181件) を見る コードギアス 反逆のルルーシュ volume01 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2008/08/22メディア: Blu-ray購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (35件) を見る 第六章「蛇と王冠――『十二国記』から『コードギアス』まで」 冠の話をしよう。ただひとつの冠の話を。それは黄金で出来ており、偉大な魔力を帯びている。否、どこぞの老いぼれた魔術

    蛇と王冠――『十二国記』から『コードギアス』まで。 - Something Orange
  • 「パクリ」死すべし。 - Something Orange

    きのうラジオで延々と話していたのだが、「パクリ」という言葉を軽々しく使うことには問題があるよね、という話。当然ながらそう思うのはぼくひとりではないようで、たとえばニコニコ大百科にはこのような記述が存在する。 同じく模造などを表す言葉に「オマージュ」「パロディ」などがある。 これらの語句を明確に区別しようとする場合、線引きは人によって若干異なるため、しばしば議論になる。 (中略) パクリとオマージュ・パロディは別のものであり、パクリを叩く理由を考えるとそれらを混同してしまうのは手段と目的を履き違えていると言わざるを得ないが、残念な事に混同して十把一絡げに「パクリ」と言う者が少なからず存在する。 (中略) 当然だが、パクっている訳では無い物をパクリと呼ばれれば、作者人のみならずその作品を視聴していた第三者にも不快感を与える。 悪意を持って意図的にパクリという言葉を使う者は言うまでもないが、パ

    「パクリ」死すべし。 - Something Orange
  • 乱暴な言葉遣いの人間は差別する。 - Something Orange

    先日、Twitterにこのようなことを書いた。 特にネットでは、ぼくは意見の正否「だけ」で相手を判断するつもりはもはや全くない。下品な人間の相手をすることはいやだし、ひとの悪口を安全なところから吐く人間にかかわるのもいやだ。しらないひとと不毛な議論をする意欲もない。それで当然だと思っている。そうすべきでない理由はあるだろうか? 「意見と人格は切り離して考えるべき」「嫌なやつのいうことでも正論は正論」という考え方があることはわかるけれど、逆にいうと「いくら正論をいっていても嫌なやつは嫌なやつ」であるわけで、そういう人間は遠ざけたい。遠ざけることが逃げだとは思わないし、閉塞だとも感じない。精神衛生上の問題。 まあ、「意見だけはとりあえず受け入れて、その人物は遠ざける」というのがいちばん適切な対応かな……。「批判は受け容れるべき」という言葉には条件付きで賛成できるけれど、「批判は無条件で受け容れ

    乱暴な言葉遣いの人間は差別する。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2010/09/01
    立場と意見は切り離すことが出来ないとどこかで読んだ記憶。どこだっけなぁ。。cf. http://kowagari.net/diary/archives/200011/neighbors.php
  • 『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』が正反対の作品である理由。 - Something Orange

    ここ3日ほど仲間うちで話したことが個人的に非常におもしろかったので、かるくまとめておきたいと思います。何の話かというと、まあ、ヒーローとヒロイズムの話ですね。たぶん同人誌にも載せると思うんだけれど、とりあえずここに書く。 さて、物語のなかの典型的なキャラクターとして、なぜかわからないけれどひとを救いまくっている人物像があります。こういうキャラクターをヒーローと呼ぶことにしましょう。ウルトラマンとか仮面ライダーとか鉄腕アトムとか孫悟空とかルフィとかうしおとかそこらへんのことですね。 そこで、そもそもひとがひとを救うとはどういうことだろうか?と、そのことを考えてみます。いってしまえば、それは、そのひとが抱えている問題を解決するということだと思うのです。 つまり、ここにいじめられている可哀想な女の子がいるとする。「救う」とはただいじめっ子をやっつけることに留まらず、その子が今後もいじめられないよ

    『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』が正反対の作品である理由。 - Something Orange
  • 「好き」に境界線を引かない。 - Something Orange

    先日の記事にこのようなコメントをいただいた。 オタクの特性に対しつっこまれて、海燕さんがそれは自分と違うと思うのは正しい感覚なんですよ。 何故なら、海燕さんはもう世間の観るオタクの域を超えているからです。 あなたの器がもうオタクをはみでているので、世間が責めるオタクに、あなたが当てはまらないだけでしょう。 ですから、あなたがまた下に降りてオタク擁護するより、もう自分の成長を素直に認めればいいだけのこと。 海燕さんは過去の自分が属していたまだ未熟だった頃のオタクイメージ。 その中に未だ固執し、捉われているのでしょう。 そこから出ているので、岡田さんと同じように、オタクに括れない新しい名前なき集団。 オタクから出て、進化したオタクとして、自分たちのグループを意識し、そこから発言すればいいのでは? べつだん、じぶんが「オタク」を超えているとは思わないが、しかし、ちょっと考えさせられるコメントでは

    「好き」に境界線を引かない。 - Something Orange
  • すべての新人賞には第0次審査落ちがある。 - Something Orange

    ひさしぶりにまともな更新です。いいかげんもうブログの書き方を忘れているわけですが、リハビリとして新人賞の話でも書きましょう。題して「すべての新人賞には第0次審査落ちがある」。 釣りタイトルのようにみえて、その実、ほんとの話。多くの小説漫画などの新人賞では第1次審査、第2次審査、第3次審査、などと関門があるわけですけれど、そのまえに「第0次審査」があるということですね。 つまり、原稿を出すまでが「第0次」。この「第0次」で落ちているひとは少なくないはずです。ようするに、原稿を出すこともできずに終わっているということですね。 その理由はもちろん、色々と考えられます。単純に書くのが遅くて間に合わなかったとか、規定枚数をオーバーしてしまって出せなかったとかね。 ただ、それ以上に多いのは自意識の問題で出せなかったひとではないでしょうか。つまりまあ、どんな作品も出しさえしなければ落選しないわけです。

    すべての新人賞には第0次審査落ちがある。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2010/01/26
    その世界があることを知り、作り上げるまでの戦い。作り上げた後、提出するかしまいかの戦いも。
  • 連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange

    このあいだのラジオで、ペトロニウスさんたちと、最近の漫画連載のひきのばされ方って目に余るものがあるよね、という話をしました。そのいい例が『ハヤテのごとく!』だよね、と。 きょうは、それでは連載がひきのばされるとは具体的にどういうことなのか、という話をしたいと思います。 ま、いいたいことは単純で、ようするに五話で語れることを一〇話かける、五巻で終われるものに二〇巻費やす、これが物語がひきのばされるということですよね。 こういうことをした場合、物語の内容が変わらないとすれば、当然、一話ごと一巻ごとに詰め込まれる内容は薄まることになります。そして、自然、作品のテンションも落ちる。 いまの漫画界、あるいはライトノベルあたりも同じかもしれませんが、とにかくその辺りではこういうことになっている作品が大量に存在するように思います。 で、ぼくはそれは良くないことだと考えるんですね。この連載のひきのばしは漫

    連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange
  • オタクがオタクのなかで孤立する時代。 - Something Orange

    同じ新潟市在住ということが判明したので、「自問自答」のRy0さん(id:jimonjitou)と呑んできました。 ふだんはオフ会などでも少人数で長く喋ることはむずかしいのですが、この日はたった3人で6時間にわたってオタクトークしました。楽しかった! 当然、色々な話が出たわけですが、なかでも興味深かったのは、現在の若いオタクたちの実相。いまの大学では、たとえば野球や音楽の話題などに混じって、普通にアニメの話が出て来る、オタク文化の大衆化はそこまで進んでいる、ということでした。 へえ、うわさには聞いていたけれど、当なんだ。ただ、そこで出る話題は、やっぱり薄い、『らき☆すた』とか『けいおん!』とか、だれが可愛いとか萌えるとか、そういう話がメインであり、少し踏み込んだ話をすると浮く、と。 なるほど、わかるわかる。ある意味、予想通りですね。 その話をきいて思ったのは、昔のオタクが一般人のなかで孤立

    オタクがオタクのなかで孤立する時代。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2009/08/03
    スラムダンク内のゴリ問題。全国制覇を目標にしたゴリと、そうでなかった人の不和。 / どこにでも存在しうる。
  • 恋が女をダメにする。 - Something Orange

    さっきまでかんでさん(id:kande-takuma)とスカイプで長話をしていたんですけれど、なかなか興味深い内容だったので、書きとめておきます。 何の話かというと、小説漫画における女性人物の話。なぜそんな話になったのか憶えていませんが、とにかくもっと魅力的な女性人物を見たいよね、という話題で盛り上がったのでした。 ここでいう魅力的な女性人物とは、単に「可愛い」キャラクターを指すわけではありません。そういうキャラクターならもちろん、たくさんいる。 そうではなく、最も魅力的な男性人物に伍して対等に渡りあえるだけの魅力と、存在感と、「格」を備えた人物のことを指します。 もちろん、ぼくも「可愛い」女の子は好きだけれど、しかし、それほど強く惹かれるわけではない。いってしまえば、「可愛い」という時点でもうダメなんですね。なぜなら、「可愛い」という言葉を使う時、既に上から目線になっているから。 たと

    恋が女をダメにする。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2009/07/01
    目指せエリザベス一世。 / 理念を保持できる女性。男性に寄りかかり過ぎない人。 / 母親? / 宮沢雪野はどうなんだろ。
  • ゴルフ漫画の名作『青空しょって』。 - Something Orange

    出版不況が叫ばれるいまでも、漫画出版はあいかわらず盛況である。 一時期に比べセールスは落ちているのかもしれないが、それでもなお、毎日のように新刊は発売されている。こういう状況では、当然、大半の作品が新刊の波の底に沈んでいくことになる。 森秀樹の代表作『青空しょって』も、そんな埋もれてしまった作品の一つだ。決して忘れ去られたわけではないにしろ、いまでは語られることの少ない作品だといえるだろう。 しかし、ぼくにとっては、紛れもない名作である。そこで、今日はこの作品の魅力について語ることにしたい。 既に単行を一般書店で入手できなくなって久しいが、古書店で見つけたとき手にとってくれるひとが増えれば幸甚である。 Amazonに書影もないことであるし、『青空しょって』というタイトルだけでは、この漫画が何を描いた作品なのかもわからないかもしれない。 初めにいっておくと、この作品はゴルフ漫画である。それ

    ゴルフ漫画の名作『青空しょって』。 - Something Orange
  • 漫画は読者に挑戦する。 - Something Orange

    先日のラジオでちょっと話したこと。 ある漫画を読むとき、どんな読者も、はっきり言葉にするかどうかはともかく、その作品を何かしらの形で評価している。おもしろいかどうか、凄いかどうか、あるいは、それからも継続して読み続けるかどうか。 その意味で、漫画は読者に試されているわけだ。ここまではだれもが納得してくれる話だと思う。 で、ぼくにいわせれば、読者もまた漫画に試されている。そう、漫画は読者に挑戦するのだ。どこまで読みこめるか、どこまで理解できるのか、と。 何も特別難解な作品だけに限った話ではない。ごく一般的な娯楽漫画でも、「読み」の差は表れる。作者すら予想していなかった魅力を引き出す読者もいれば、その作品が秘めた魅力をまるで読み込めない読者もいる。 もちろん、どんな「読み」を行うのも、そのひとの自由ではあるだろう。「こういうふうに読んでください」と強制する権利は、作者にも作品にもない。 しかし

    漫画は読者に挑戦する。 - Something Orange
  • いまこそ『しゃにむにGO』を読むとき! - Something Orange

    しゃにむにGO (1) (花とゆめCOMICS) 作者: 羅川真里茂出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1999/03メディア: コミック クリック: 122回この商品を含むブログ (41件) を見る ペトロニウスさんのところで知ったのだけれど、とうとう最終巻が発売されたのですね。 第一巻の発売が九九年の三月だから、ここにいたるまで、丸十年。いや、長かった。この長大な物語を弛めず、歪めず、結末まで描き終えた作者に拍手。 物語は、陸上選手として天才的な才能をもちながらテニスへ移った伊出延久と、テニス選手として伸び悩む滝田留宇衣の出逢いから始まります。 初心者でありながら驚異的な速度で進歩していく延久と、精神的な問題で才能を開花させられずにいる留宇衣。あらゆる意味で対照的なふたりは、たがいに影響を与え合いながら成長していきます。 そしていま、かれらは全国大会決勝で遂に相まみえました。はたして歓

    いまこそ『しゃにむにGO』を読むとき! - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2009/05/20
    途中巻で気分がダークになって読むの停止したんだけど、読んでみるかぁ・・・。
  • お前の紹介した漫画がつまらなかったらどうするんだ問題。 - Something Orange

    某知り合いから「漫画レビューサイトは煽りすぎっショ」と言われました。俺みたいな「漫画はいいとこ探し」という考え方もいいとは思う。ただ、その漫画のいいところだけを切り取って伝え続ける漫画レビューはどうなんだと。それを見て買ってみてからガッカリする人間もいるんじゃないかと。 「漫画レビューサイトって何がしたいんだろうね・パート2 - Σ無駄話」 あー、ねえ? 漫画書評サイト一般が煽りすぎかどうかはともかく、「Something Orange」は間違いなく煽りすぎていますね(笑)。ぼくも自覚がないわけじゃないんだ。 もっとも、ネットで漫画を紹介するようになってそろそろ十年以上になるのに、「お前の紹介した作品がおもしろくなかったぞ。どうしてくれる」という苦情は受け取ったことがありません。 そういう被害者がいないとは思えないから、皆、泣き寝入りしているのでしょう。可哀想に。 冗談はともかく(冗談だよ

    お前の紹介した漫画がつまらなかったらどうするんだ問題。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2009/05/17
    ↓レビューを見てるようでいて、見ているのは管理人の人となりという感じですなー。 / 面白いのは面白かったけど、自分基準では買うほどでもなかった作品だった時とか。何か困る。
  • NHKが流せなかったテレビ番組の裏側。 - Something Orange

    タイトルは3分の2だけ釣り。 言葉の嵐 作者: 春風亭小朝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/02/01メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る いまから少し前、NHKの『小朝が参りました』という番組で、春風亭小朝が全国の百歳の老人に逢ってまわる企画があった。このにはその裏話が載っていて、これがおもしろい。 たとえば、こんなひとがいる。 戦争へ行って、たくさんの人間を撃ったというお爺ちゃん。この方自身も左肩を撃たれているにもかかわらず、「また戦争してえ。人を撃ちてえなあ。あの感じが忘れられねぇんだよ」と、目を輝かしてお話になるのです。 いいですねえ。健康の秘訣なんかどうでもいいからこういうところをクローズアップしろよ、と思うのだが、当然、この部分はカットされて画面には白鳥が映っていたそうだ。 こんなひともいる。 家の中で倒れて救急車で運ばれ、

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    memoclip 2009/03/22
    テレビは人のありのままの姿を映さない。型を通した人を作り出す。
  • マザー・テレサは間違えている。 - Something Orange

    昔、自分が書いた人工妊娠中絶にかんする記事を読み返していたら、みごとに途中で中断していて腹が立ったので、新たに書き下ろしてみる。一からまとめ直すので、べつだん、以前の記事を参照する必要はありません。 さて、そういうわけで書きはじめたはいいが、何から語りはじめたものか迷う。いろいろと複雑な倫理的問題が絡む話だけに、なかなか気軽に書きすすめることはできない。 しかし、そう、まずは最もありふれた、そして最も深刻な問いから始めてみることにしよう。つまり、「中絶は殺人か、否か?」。 書いてみてあらためて思うのだが、意味のない問いである。単に「殺人」とは何か、あるいは「人間」とは何かという定義の問題になってしまう。ある意味では殺人であり、またある意味ではそうではない、という程度のことしかいえそうにない。 問題は、それにもかかわらず、「中絶は殺人だ」とする意見が、世にあふれていることだろう。 いや、意見

    マザー・テレサは間違えている。 - Something Orange
  • 「ただの消費者」であるというプライド。 - Something Orange

    コミケ歴は10年程度。いつも一般参加者としての参加だ。 絵描きやサークルにはとても詳しくなれた。壁サークルの絵なら、たとえ興味無いジャンルであっても一瞥するだけでサークル名ぐらいは出てくる。 でも最近猛烈に空しくなる。「おっかけ」やってること自体に後ろめたいことはない。だけど、学業や仕事を多少なりともおろそかにしてまで作品を輩出している彼らに対して、敬意を示す方法ってお金を支払ったり賞賛の声を投げかけるだけなのかと最近思う。 コミケは現金の受け渡しが必ず発生するから今まで話がぼやけていたけど、ニコニコ動画とpixivに出会ってからは考えが変わった。 ツリー状に派生作品がどんどん生まれていく光景(篠笛の"みなぎる○○"のシリーズとか)を見ていると特にそうだ。いつまでも俺も視聴者のままじゃいけないような罪悪感が付きまとうのだ。散々楽しませてもらったんだから、次は俺の番じゃないのかと。いつまでも

    「ただの消費者」であるというプライド。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2008/12/18
    肯定的な消費者象というか、そういう層を表す言葉って無いのかな。きちんと選別してよい品を購入・評価、他者へ推薦している層。表現者に対して賛辞を惜しまない、自分の行為に胸を張っている。
  • 「漫画はつまらなくなった」というひとの心理。 - Something Orange

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    「漫画はつまらなくなった」というひとの心理。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2008/12/05
    自分の中で最近は初音ミクがそうなのかも。初音ミクの凄さは分かっている。新鮮さがなくなっただけなのか。「自分を驚かせて、ワクワクさせて欲しい」という心。
  • 栗本薫ファンからひと言。 - Something Orange

    「みどりの一期一会」で、堺市図書館の所蔵するBL小説のリストが一部公開されている。 わたしは、少なくとも、予断と偏見を持たないようにして、 9月にまず5499冊(5706冊)の図書リストを入手し、 10月には図書館をじっさいに視察して、特定された図書を見ています。 受け取った図書リストを見て、びっくり。 最初のページには、わたしも知ってる栗薫さんのシリーズ。 10枚ほどを見ても、講談社X文庫、角川ルビー文庫、集英社コバルト文庫、 二見書房、徳間書房、小学館などの大手出版社のがずらりと並んでいます。 ある程度予想がついたことではあるけれど、1ページ目の1番上に来る作品は栗薫の『終わりのないラブソング』である。 終わりのないラブソング〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫) 作者: 栗薫,吉田秋生出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1991/06メディア: 文庫 クリック: 2回この商品

    栗本薫ファンからひと言。 - Something Orange
  • 2次元はひとを裏切る。 - Something Orange

    『かんなぎ』という作品のヒロインに想い人だかモトカレだかがいたという話がネットで話題になっている。しかし、ぼくは『かんなぎ』を読んでいないので、以下の話は一般論として書くことにする。 id:hachimasaさんはこの話を以下のようにまとめている。 そこに萌えがあったから、救われたひとがたくさんいる。非モテだキモオタだとレッテルを貼って検証することは意ではないけど、そういうふうに呼ばれているひとびとのなかに、「ヒロイン」の存在になぐさめられたひとがいたのは事実なんだろう。 そして、そこに萌えがあったがゆえに、かれらのうちの何人かは絶望の淵にたたきおとされもしたのだと思う。萌えネイティヴだなんてアホくさい命名をするつもりもないけど、物心ついたころにはすでにオタク文化が爛熟期に達していて、片手にG's magagineやらコンプティークやらをたずさえて歩んできた人間は、「現実」を目にしてどう

    2次元はひとを裏切る。 - Something Orange
    memoclip
    memoclip 2008/11/13
    おー、なるほど。