阪急電鉄は9日までに、河原町駅(京都市下京区)の駅名を「京都河原町駅」に改める計画について、地元商店街の反対の声を踏まえ、撤回する方針を決めた。 阪急は観光客にも分かりやすい駅名が必要とし、主要駅を中心に駅名変更を検討。京都線では河原町駅のほか、烏丸駅を四条烏丸駅、大宮駅を四条大宮駅に改める案があり、この両駅は名称変更の検討を続ける。 河原町駅の名称変更をめぐっては、地元の四条繁栄会商店街振興組合(下京区)が反対し、市民になじみの深い「四条河原町」にするよう求めていた。 阪急は「現在の駅名は認知度もあり、いろいろな意見を含めて断念する方向」(広報部)としている。 四条繁栄会の堀部素弘理事長は「現状維持になってよかった。地下道の整備など阪急は四条通周辺の発展に欠かせないパートナー。今後も京都や四条に人を呼び込む方策を一緒に考えたい」と話した。