私たちはインターネットに希望を持っていた。 万人の参加できる言論空間が生まれたことで、豊かな社会を作れると信じていた。 インターネット上では誰もが自由に発言できるため、特定の権力者によって「偏向」できない。スポンサーや政府の意向を気にせず情報発信ができる。したがって、より自由で公平な情報供給ができるだろうと期待していた。 初音ミクはなぜ世界を変えたのか? 作者: 柴那典出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2014/04/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見る※初音ミクはネットの自由の象徴である。 ところが現実には、希望は実現しなかった。 ネット上のニュースサイトは、どこも収益化に苦労しているようだ。たとえばBlogosは日本財団とコラボした企画をしばしば行っている。それ自体はまったく問題ない。が、もしも財団法人などの大手スポンサーなしにWEBメディアの運営ができな