物質・材料研究機構(NIMS)、Seagate Technology、東北大学、科学技術振興機構(JST)の4者は3月27日、データセンターの記録装置として用いられるHDDにおいて、磁気記録媒体を三次元化することで多値記録が可能であることを実証したと発表した。 同成果は、NIMS 磁性・スピントロニクス材料研究センターのP.Tozman特別研究員、同・高橋有紀子グループリーダー、SeagateのThomas Chang研究員、東北大のSimon Greaves教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、「Acta Materialia」に掲載された。 HAMR(熱アシスト記録)方式(a)および3次元の磁気記録方式(b)の模式図。3次元磁気記録方式では各記録層のキュリー点に100K程度の差を付け、書き込み時のレーザー出力を調節することで各層の書き込みを行う(出所:NIMSプレスリリースPDF)