解説 梁丘穴は太もも(大腿部)の前側にあり、膝の皿(膝蓋骨)の外側上部から上に2寸上がったところにあります。 膝蓋骨外上角から髀関穴までは1尺8寸(18寸)ですので、膝蓋骨外上角から1/9上がったところということになります。 しかし、ややこしいのでわかりやすい同身寸で取穴することの方が多いです。同身寸では2寸は指の幅3本分になりますので、膝蓋骨から上に指3本分上がったところを梁丘穴とします。 『十四経発揮』:膝の上2寸、両筋の間に在り 『甲乙経』:足の陽明の蹻、膝の上2寸に在り このように、梁丘穴は足陽明の郄穴とされています。郄穴は急性疾患に対して効果があるといわれており、胃痛などによく効きます。また、胃痛以外の腹痛に対して用いても効果があり非常に使いやすい経穴です。 ほかにも下痢止めの効果があるともいわれています。さらに膝痛の際にも梁丘穴を用いるもとで治療効果が高まります。 中脘・内関・