「撮影を許可してもよい」 突然1本の電話がかかってきて、そう告げられた。電話の声はイランの「革命防衛隊」の関係者だった。 革命防衛隊はイランでは正規軍よりも圧倒的な存在感を持つ軍事精鋭部隊で、4月に歴史上初めてとなるイランからイスラエルへの直接攻撃を実行した組織だ。 いったい何が撮影できるのか、誰が取材に応じるのか・・・。 ニュースになる確信も持てないまま、撮影が認められた“公園”とされる場所に向かった。 (テヘラン支局長 土屋悠志) そもそものきっかけは、たまたま見かけたイランメディアの記事だった。 記事では「航空宇宙公園」という施設が紹介されていた。しかし「公園」という言葉から連想される、家族連れがのんびり楽しむような場所ではないのはすぐにわかった。記事に掲載されていたのは、誇らしげに並べられたイラン国産兵器の写真だったからだ。 この「公園」は、イランの革命防衛隊が管理するもので、外国