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ブックマーク / honz.jp (19)

  • 『富士山噴火に備える』「噴火スタンバイ状態」の富士山はどうなっているのか? - HONZ

    富士山噴火に備える 出版社: 岩波書店 発売日: 2023/2/21 万葉集が編まれた頃、富士山の頂上から噴気がなびいていた。つまり、当時の人々は富士山が「生きている」ことを知っていたのである。その後は何回も噴火を繰り返したが、最近の富士山はいたって静かである。 そして前回の噴火は江戸時代中期の1707年だから、日人は300年ほど富士山の活動を目撃していない(小山真人著『富士山』岩波新書)。 日最大の活火山である富士山は、現在「噴火スタンバイ状態」にある。もし近い将来に大噴火すれば、首都圏を含む関東一円に大きな被害を及ぼす恐れがある。実際、富士山は災害規模でも日一なのだ。 書は岩波書店の月刊誌「科学」に書かれた富士山の記事を編集したもので、火山学の最新知見とともにハザードマップの見直しや防災の課題などを一般読者向けに分かりやすく解説する。 第1部「富士山噴火に備える」、第2部「大噴

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    mickn 2023/11/15
  • 『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録 - HONZ

    「その悩み、○○学ではすでに解決しています」みたいなタイトルのを見かけることがある。あなたが日々の仕事で直面する悩みや課題は、すでに最新の学説や理論で解決済みですよ、というわけだ。 だが当にそうだろうか。最新の学説や理論を応用すれば、世の中の問題はたちどころに解決するものだろうか。 著者は政治学を専門とする大学教授である。「話すも涙、聞くも大笑いの人生の諸々の事情」があって、47歳にして人の親となった。小学校のママ友やパパ友のほとんどは干支一回り以上年下だ。そんなママ友からある日「相談があります」と呼び出され、いきなりこんなお願いをされた。 「来年、PTA会長になってくれませんか?」 まさに青天の霹靂だ。驚いた著者は必死に出来ない理由を並べ立てる。「フルタイム・ワーカー」だから無理!「理屈っぽくて、短気で、いたずらにデカいジジイ」だから無理!ところがママ友は決してあきらめず、最後は情に

    『政治学者、PTA会長になる』これぞ街場の民主主義!政治学者が世間の現実と向き合った1000日の記録 - HONZ
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    mickn 2022/05/24
  • やたらと人が殺される凶暴な時代『室町は今日もハードボイルド:日本中世のアナーキーな世界』に住んでみたいか? - HONZ

    やたらと人が殺される凶暴な時代『室町は今日もハードボイルド:日中世のアナーキーな世界』に住んでみたいか? アバウトにしてアナーキー。ざっくりまとめるとこうなるのだろうか。なんだかやたらと凶暴でハードボイルドな室町時代。日人は律儀で柔和などという言い方は絶対に通用しない。室町時代の後半は戦国時代だったから、というわけではない。武士たちだけでなく、農民や女性、僧侶までもがなんだか殺気立っているのだ。まずは『びわ湖無差別殺傷事件』から。 びわ湖がくびれていちばん細くなっているところ、琵琶湖大橋のかかっている西側に堅田という町があった。というか、今もある。そこに兵庫という名の青年がいた。“他の堅田の住人と同じく、周辺を通行する船から通行量をとったり、手広く水運業を行ったり、場合によっては海賊行為を働いたり“ と、とんでもない多角経営を営んでいた。湖なので、海賊ではなくて湖賊だが、まぁ、それはよ

    やたらと人が殺される凶暴な時代『室町は今日もハードボイルド:日本中世のアナーキーな世界』に住んでみたいか? - HONZ
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    mickn 2021/06/27
  • 『分水嶺』専門家たちの葛藤を描いた傑作ノンフィクション - HONZ

    何か不測の事態を前にすると、読みの習性でついに手が伸びてしまう。 中国・武漢で発生した原因不明の肺炎に世間が注目し始めた頃、読み直さねばと書棚からひっぱり出したのは、『パンデミックとたたかう』というだった。 このは、SF作家の瀬名秀明氏が東北大学医学系研究科教授(当時)の押谷仁氏と新型インフルエンザについて議論を交わしたものだ。2009年に出ただが、押谷氏の発言に教えられるところが多く、その名が強く印象に残っていた。 付箋を貼っていたところをいくつか抜き出してみる。 「感染症の危機管理の基は、わからないなかで決断をしなくてはいけないことです。その最終的な判断は、やはり政治家がすべきだと私は思います」 「ウイルス性肺炎は、現代の医療現場でも、治療するのが非常に厳しい肺炎です」 「重症者が多発した場合の治療の課題は、医療体制の問題として、日はICUのベッドや人工呼吸器が限られてい

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    mickn 2021/04/19
  • 麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 - HONZ

    麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 歴史、特に最悪の医療の歴史などを読んでいると、あ〜現代に生まれてきてよかったなあと、身の回りに当たり前に存在する設備や技術に感謝することが多い。昔は治せなかった病気が今では治せるケースも多いし、瀉血やロボトミー手術など、痛みや苦しみを与えるだけで一切の効果のなかった治療も、科学的手法によって見分けることができるようになってきた。 だが、そうした幾つもの医療の進歩の中で最もありがたいもののひとつは、麻酔の存在ではないか。正直、麻酔のない世界には生まれたくない。切ったり潰したりするときに意識があるなんてゾッとする──現代の医療に麻酔は絶対絶対必須だ。そのわりに、患者に麻酔を施す麻酔科医の仕事は光が当たりづらい分野である。何しろ実際に手術や治療を担当することはめったにないから、麻

    麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 - HONZ
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    mickn 2019/12/25
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    あなたの留守中に家に勝手に人が入って生活していますよ?それが『ヒ... 2018年09月20日 あなたが朝起きて学校や会社に行く時に鍵をちゃんと閉めて出て行って。 一日を終えて夜に帰宅した時に違和感を覚えた事無いですか? “あれ?前日の夜にシャワー浴びた後のタオルってここに置いたっけ?”...

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    mickn 2016/03/31
  • すごい印刷、触れます! 『デザインのひきだし27』 - HONZ

    いまや、毎号、見るのは、いや、手にするのがいちばん楽しみといっても過言ではないのが『デザインのひきだし』。印刷やまわりのプロの間では有名な「プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌」。 10年目を迎えるというこの雑誌、今回の27号の特集は「現代・印刷美術大全」と題して、すごい充実ぶり。厚さをはかったみたところ36ミリ(当方調べ)。でも、途中にいろいろと挟んであって、膨らんでいるからもっと厚いかも、重量感あふれる造なのだ。 内容は、編集部で「これぞ!」と思う会社約60社に、得意とする印刷加工を施した実物印刷加工サンプルをつくってもらい、その数110枚をぜんぶ綴じ込んだというもの。 紹介を引用すると……「一般的な印刷はもちろん、高精細やFMスクリーンによる印刷、和紙や特殊フィルムを貼ったものへの印刷、モノクロ写真をトリプルトーンで印刷するなどといった匠の技から、オフセット

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    mickn 2016/02/18
  • 『ふしぎな国道』著者・佐藤健太郎氏インタビュー - HONZ

    A.まずはドライブが好きで、あちこち走っていたことから始まりました。で、道路をよく観察していると大小の謎が見えてくるんですね。なぜ、いったん終わったように見える国道が再度現れるのか、なぜ国道100号や111号は全国どこにもないのか、なぜ階段やけもの道みたいな道路が国道指定されているのか。そうした謎を解き明かすことに、どうやら喜びを感じるようです。 Q.それにしても、なぜ鉄道や飛行機ではなく、国道に? 自動車というならまだ理解できますが・・・ A.どうも、僕は1から順に番号がついているものが好きなようです。業である、化学の元素周期表もそうですし。なので、国道は好きでも高速道路にはあまり興味が湧かないのかもしれません。 Q.番号がついているものが好き、というのは理系の方の特徴なのでしょうか? A.ある学会でこの話をしたら、ものすごく共感してもらえたので、たぶん研究者の中にはそういうタイプの人

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    mickn 2014/10/26
  • 『誰も調べなかった日本文化史 土下座・先生・牛・全裸』 - HONZ

    現在に不満な人は、未来に期待せず、過去を美化して懐かしむのです。歴史の中でもっとも捏造されやすいのは、庶民史と文化史なんです ああもうマッツァリーノ先生のおっしゃる通り。 日は豊かにはなったが、肝心の心を失ってしまった、昔は貧しくとも大家族で笑顔でくらしていた、誇り高く礼儀正しく生きていた云々かんぬんが、近年やたらと目につくのである。 昔を懐かしんで楽しく酔っぱらって寝る、というだけなら罪もないが、捏造した歴史をもとに未来を決める政策がまかり通り、はたまた捏造した美しき国をもとに他国を見下げて歩く、となるとやっかいである。じつにやっかいである。ほんと、誰か止めてください。 というわけでマッツァリーノ先生の出番だ。 『反社会学講座』『反社会学の不埒な研究報告』等々、世に流布し定着してしまっている捏造や思い込みを、次々に暴きだしてきた先生。毎度毎度面白く、膝を打つばかりなのである。 曰く。

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    mickn 2014/10/24
  • 『千年企業の大逆転』 - 老舗企業の華麗なるピボット - HONZ

    今や世界的な有名になった企業でも、立ちあげ時には苦境に喘ぎ、方向転換を余儀なくされたというケースが多々ある。YouTubeが、設立当初はデート相手を検索するためのデート・サイトに過ぎなかったことはよく知られているし、PayPalも当時人気があった特定デバイス間による送金可能なサービスから始まった。 このように、スタート時における事業や製品の根的な仮説を見直し、市場のニーズと一致するよう方向転換する行為は「ピボット」と呼ばれる。今まさに活況著しい日のスタートアップ界隈においてピボットを行い活路を見出そうとしている人、または大きな組織の中で閉塞感を打破すべくイノベーションを生み出そうとしている人、そんな人達に全力でオススメしたいのが、書『千年企業の大逆転』である。 そこには創業以来、100年、200年という時の試練に耐え、いまなお繁栄をつづける日の老舗企業だけが見せてくれる稀有な世界が

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    mickn 2014/08/13
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    お金0.0 / ビットコインが★なくなりました』第9話 2018年09月28日 あなたは1000万円盗まれたらどうしますか? 役者を目指す若者「出野達也」は、思いつきで仮想通貨取引を始めた。 家族に300万円を借金して、全額投資。 瞬く間に増えるお金、豪遊に次ぐ豪遊─...

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    mickn 2014/07/31
  • 『スノーデンファイル』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    ノートPCのカメラを思わずふさぎたくなった エドワード・スノーデンは、歴史上類を見ない内部告発者です。世界最強の情報組織NSA(米国国家安全保障局)からトップシークレットを大量に持ち出し、『ガーディアン』紙や『ワシントン・ポスト』紙などのメディアを通じて世界に公表しました。 『スノーデンファイル』は、『ガーディアン』紙がスノーデンと接触し、スクープ報道に至った舞台裏を、メディアの視点から描いたものです。 書の原稿が私の手元にやってきたのは今年1月。読みはじめて数時間後、私は思わず自分のノートPCについているカメラのレンズをポストイットでふさぎました。 原稿には、米国最大の情報機関、NSAが行っていた恐るべきネット監視の実態が詳細に描かれていたからです。 “スノーデンとの対面はスムーズに運んだ。だが、マカスキルがiPhoneを取り出し、インタビューの録音および写真撮影の許可を求めると、スノ

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    mickn 2014/05/16
    "政府の命令で破壊された『ガーディアン』紙のコンピュータ "
  • 『ツイッター創業物語』-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    つい先日IPOも果たしてビジネス的にもそこそこ好調っぽいツイッター。 その始まりは、ほとんど失敗に終わって破綻しかけていた「オデオ」というITベンチャー企業でした。そこで、社員をクビにしまくったあと、残った人たちで考えたプロジェクトが「ツイッター」でした。 書は、いまや3億ユーザが使う世界的ツールになった「ツイッター」の創業秘話を追ったものです。 編集し終わっての率直な感想は―― 「フェイスブックだけじゃなくて、ツイッターの社内でもこんなにもドロドロな権力争いと裏切りが起きていたのか!?」 たんなる成功物語ではなく、「友情」と「嫉妬」に揺れ動き、「一人の女性を奪い合う」若者たちの姿はまるで青春ドラマを見ているかのようにハラハラ、ドキドキ、そして時にムカムカします。アメリカテレビドラマ化が決定したのも納得。ストーリーとしておもしろいです。いまや世界中で使われているサービスも、当に「普通

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    mickn 2014/04/21
  • 『記者たちは海に向かった』 - 半径10kmのジャーナリズム - HONZ

    記録を残すとは、時に残酷なものである。 書の表紙をめくると、そこには一枚の写真が掲載されている。カメラに向かって微笑む、福島民友新聞の6人の記者たち。撮影されたのは、2011年3月9日。後方には激震と津波によって後に消失してしまう「ろうそく岩」もそびえ立つ。そして6人の運命が、やがてジグソーパズルのようにバラバラに引き裂かれていくことを、彼らはまだ知らない。 記録を残すとは、時に希望を生み出す。 2011年3月12日の福島民友新聞の社説は、このような書き出しで始まる。 <私たち福島県民にとって、これまでに経験したことがない、想像を絶する揺れだった。> 一次資料もなく、被害状況も分からず、周囲が安否確認をしているさなかに書き出された文章は、助け合い、支え合うことへの呼びかけを目的とし、多くの被災者の元へと届けられた。 だが、このわずか3日ほどの間に、福島民友新聞の中では想像を絶するドラマが

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    mickn 2014/03/12
  • 無能な研究者のずさんな仕事……なのか?  除草剤アトラジン問題のゆくえ - HONZ

    除草剤アトラジンをめぐる長年の論争がひとつの山場を迎えているようで、『ニューヨーカー』の2月10日号にホットなレポートが載っていました。アトラジンは日でも使われている除草剤でもあり、今後の成り行きが注目されます。 が、今回の記事はアトラジンの性質というよりもむしろ、医薬品や農薬などの安全性を調べている科学者が、その製品を製造販売している企業にとって好ましくないデータを出してしまったらどうなるのか--しかもそこに巨額の金が絡んでいるときには--という、われわれとして知っておくべき残念な事実に関するものでした。 除草剤アトラジンの問題は、両生類(とくにカエル)の内分泌学を専門とする、タイロン・ヘイズという研究者を抜きにしては語れないようで、『ニューヨーカー』の記事もヘイズを軸として展開されていました。 ヘイズは、サウスカロライナ州出身のアフリカアメリカ人で、彼が生まれ育った地域では、人口の

    無能な研究者のずさんな仕事……なのか?  除草剤アトラジン問題のゆくえ - HONZ
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    mickn 2014/03/10
  • 『犯罪は予測できる』 防犯ブザーは役立たず - HONZ

    書店でタイトルを眺めつつ、犯罪の予測といえば、フィリップ・K・ディックの「少数報告」だよな、などと思いながら手に取ると、まえがき1ページ目でそのことに触れており、一気に著者に対する親近感が増してそのまま購入してしまった。 もちろん、書には予知能力者のプレコグたちを使った犯罪予知法が書かれているわけではない。著者は、日人として初めて英ケンブリッジ大学で犯罪機会論を学び、帰国後は「地域安全マップ」を提唱した人物だ。その文章は明晰で論理的、そのうえリズムがあって心地よく読め、著者の頭の良さがよくわかる。 地域安全マップ作りは、地域の人々が実際に町を歩いて犯罪が起こりそうな場所をマッピングしてゆくことだ。著者が定義する犯罪が起こりやすい場所とは「入りやすく、見えにくい場所」。実にシンプルだが、書を読めば読むほど非常に腑に落ちる定義である。自分の住む町を歩き、「入りやすく、見えにくい場所」を探

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    mickn 2013/10/03
  • 『東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』 – HONZ

    東京スカイツリーをテーマにしているのだが、スカイツリー自体がどこにも出てこないという奇跡のような写真集。今やスカイツリーと同じくらい名物になっているのが、ツリーの全体像をカメラに収めようと格闘している人たちである。書は、そんな人々による「決定的瞬間の決定的瞬間」ばかりを集めた一冊。 全132枚の写真とともに収められているのは、編集の妙である。各々の写真には撮影者のプロフィール(名前、年齢、住まい、職業など)、「アグレッシブ度」や「紳士淑女度」を表すレーダーチャートなど、どう役立てたらいいのか全く分からない情報が満載。この無味乾燥にも思える情報が、30人を過ぎたあたりから「へぇ〜 50代のサクラさんは、小物作りが趣味なんだぁ」などと、楽しめるようになってくるから不思議だ。 また、撮影者のカテゴライズも、状況別に「男子シングルス」「女子シングルス」「ダブルス」といった具合に、きめ細かく分類さ

    『東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』 – HONZ
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    mickn 2013/08/09
    『東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』 新刊超速レビュー
  • 『古代道路の謎』新刊超速レビュー - HONZ

    1995年、東京都国分寺市で長さ340mの幅12mの道路が発掘された。造られた時代は約1300年前の飛鳥時代。そして驚くべきことに、この巨大道路は寸分の狂いもなく一直線に造られていたのである。 その後の調査の結果、現在では、7世紀ごろには日中を張り巡らす巨大道路網が建設されていたことが判明している。東北から九州までの長さ約6300kmもの距離を、最大幅30mで敷設するというまさに巨大道路だ。田中角栄議員立法により実行された1966年の高速道路計画は6500kmであるから、それと同じ規模の距離をより幅広で建設していたことになる。 いったい誰がいつ何のためにそんな巨大プロジェクトを遂行したのか。驚くべきことに、これほど巨大プロジェクトにも関わらず、実はこの国家的規模の大規模事業がなされた理由はまだ正確に分かっていない。文献史料には何も記されていないのである。書はそんな「謎の巨大国家プロジェ

    『古代道路の謎』新刊超速レビュー - HONZ
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    mickn 2013/04/08
  • 『江戸時代の天皇』 - HONZ

    昨今の「維新流行」はいったい何なのだろうか。政権交代からTPP、政治家の自己アピールまで、なにかと言えば平成維新だ、平成の開国だ、奇兵隊だ龍馬だと、幕末・維新期になぞらえる。江戸時代は由らしむべし、知らしむべからずの封建的・圧政的時代であり、「鎖国」によって激動する世界史の流れにも目を瞑った時代。それを打ち破ったのが明治維新であり、近代国家日の夜明け、日の青春であるという、いわば「維新史観」が厳然と根を張っていているらしい。だがそれは、維新になぞらえてしまえばもうそれ以上深く考える必要もないという、思考停止の作用を働かせてはいないだろうか。維新=善であると。言うまでもなく、維新とは政権を奪取した側が権力闘争と内戦の勝利を「御一新」と呼び、やがて「維新」と呼んだに過ぎず、そもそも善と悪という基準で判断するようなことではない。歴史の流れに「以前と以後」という断層を安易に設定してしまうことに

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    mickn 2011/11/09
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