昨日は台風のために増水した川を次つぎに眺めながら、新幹線で上 京。 午後二時に、講談社から独立して星海社の重役となった「ファウス ト」の太田克史が、アニプレックスの岩上敦宏を伴ってやってきた。 この岩上君も、三年前に来た時よりも出世していて執行役員、第二企 画制作グループの代表である。太田君はわが「ビアンカ・オーバース タディ」第二回が掲載されている「ファウスト」の八号を、印刷所か ら直接持ってきた。つまり原稿を渡してから今日まで、なんと三年も の月日が流れているのだ。あまりのことに、「君は月日的にはまった く信頼できない」と言うと、しきりに謝っていた。 そのくせビアンカの続きをできるだけ早くと催促する。「ファウス ト」は次号で解散らしいが、もう続きを次号に掲載するため三年も待 つことはできないから、勿論、最終回のみは書下ろしで単行本となる のだ。来年早早に本にしたいので、年内に書いてくれ