息子の学校では、高校に上がると体育祭から徒競走やリレー競技がなくなるらしい。 幼い頃からのんびり屋だけど、足だけは速かった息子。小学校の50m走はずっと学年トップで、6年連続リレー選手に選ばれ、6年連続アンカーをつとめていた。少年野球では、なかなか打てない子ではあったけれど「足が持ち足」と言われて盗塁や代走要員になっていた。 体が大きくなってママチャリの後ろに乗れなくなった息子が、自転車と並走するようになり、初めてその走りをすぐ後ろで目撃したときのことを今も覚えている。しなやかで姿勢の良い背中、リズムよく弾む体、絶え間なく蹴り上げる足。駅伝ランナーのように美しいフォームだと思った。 息子は優しい子だ。だが、欲がない。食べたいものも遊びたいおもちゃもやってみたいことも、ついてみたいポジションさえも友達や他人に譲ってしまう。人を押しのけてまで何かをやりたいというタイプではない。そんな彼が、唯一
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