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じ女性とuncorrelatedに関するmidnightseminarのブックマーク (2)

  • 「働く女子の運命」と言うか、働く女性の近現代史

    目を惹く秀逸なタイトルで気になっていた、濱口桂一郎氏の『働く女子の運命』を拝読した。ネット界隈の社会学者などが女性の就業や育児出産などの問題を取り上げる事は多いのだが、歴史的経緯を説明してくれないと言うか考慮していない事が多く、門外漢には彼らの問題意識の妥当性が分からない事が多い。書は、濱口氏の過去の著作と同様に、戦前からの労働政策をまとめており手軽に経緯を追えると言う意味で、経済学などの抽象化された分野をバックグラウンドに持つ人々には重宝する一冊だと思う。現在の政策的課題も第4章で説明されており、それに対する回答も提案されている。メンバーシップ型とジョブ型の雇用形態の違いで整理されている所は、いつもの通りである。さて、つらつらと感想を書いてみたい。 戦後の日の女性の労働環境は大きく変遷してきたが、ジョブの範囲や勤務時間を明確に定めず労働者の負荷が大きいメンバーシップ型雇用と、賃金が労

    「働く女子の運命」と言うか、働く女性の近現代史
  • 終身雇用制度の発生時期と、専業主婦というロールモデルについて

    労働問題の専門家の濱口氏がツッコミそうな内容ではあるけれども、人事コンサルタントの城繁幸氏が「専業主婦も終身雇用も割と最近の流行りもの」と言うエッセイで終身雇用というシステムの発生について説明しているのだが、問題点を指摘したい。タイトルの部分はともかく、文の細部に問題がある。城氏がいた頃の大学はレジャーランドで、何かを調べてから議論することを教わらなかったのであろうか。 まずは論理的な問題を指摘したい。解雇規制がそのまま“終身雇用というシステム”になっている。恐らく終身雇用が何を意味しているのか、真面目に考えたことが無いのであろう。厳しい解雇規制があっても、転職が活発であれば終身雇用にはならない。雇用の終了は、従業員の側から切り出すこともできる。新卒一括採用と、勤続年数に比例した賃金制度と昇進メカニズムが転職を抑制しているところも考慮しないといけない。 次に歴史の問題を指摘したい。解雇

    終身雇用制度の発生時期と、専業主婦というロールモデルについて
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