あまりにも不可解なのが、最近起こった『アンネの日記』の破損事件だ。因果関係がまったくわからない。日本にユダヤ人問題はないはずで、ネオナチだって、あるとすればただのコピーだ。ましてや、シオニズムへの反発やユダヤ人憎悪が動機だとは、私には到底思えない。 ならば、わざわざ『アンネの日記』を破る意図は何か? 犯人の目的がたとえば日本の評判を貶めることだったとしても、それが成功したとは思えない。この犯罪には、あまりにも無知の匂いが強い。反ユダヤの土壌の一切ない国で、こんなことをしても意味はない。 これが日本人の感情を代表していないことは一目瞭然だし、筋道だった何らかの思想に基づいた犯罪でなさそうなことは、誰もが感じる。まさしく象のいない国で、違法な象狩りの摘発に対するテロをやったような違和感がある。無知な人間の行った浅はかな犯罪、それが私の受けた印象だ。 ユダヤ問題は、私たちが思っているよりずっと根
ユダヤ人嫌いで知られるメル・ギブソンがユダヤ人をテーマにした映画を制作したいと発言し、世間を驚かせたのは8年前のこと。昨年秋には、『フラッシュダンス』や『氷の微笑』などを手掛けた脚本家ジョー・エスターハスと組み、本格的に企画を進めていることが明かされたが、結局流れてしまった。 数年に渡りリサーチをし脚本を書き上げたジョーは、企画が白紙に戻されたことを第三者から知り大激怒。何も説明してこないメルに対して、「映画を制作しないのはユダヤ人が嫌いだからなのだろう」「ジョン・レノンのことを銃殺されてよかったとも言っていたし」「オクサナ・グレコリエヴァを刺し殺したいとか言っていた」とぶちまける手紙を執筆した。この手紙がネットで公開され、大きな注目を集めている。 2006年に飲酒運転で逮捕された際、警察官に対して「くそったれのユダヤ人野郎」と悪態をつき、以来、アンチ・ユダヤ人として知られているメル・ギブ
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