アプリケーションをソフトウエア部品に分割し,再利用しようという考え方はSOA以前にもあった。オブジェクト指向やコンポーネント指向などだ。では,こうした技術とSOAの違いはどこにあるのか。第2回はこうした違いに着目することでSOAの特徴を明らかにする。 SOAはその名が表すとおり,「アプリケーションの機能をサービスとして部品化し,それらを組み合わせて新たなシステムを構築しよう」という考え方です。こうした考え方は,従来のオブジェクト指向やコンポーネント指向と共通のものです。では,オブジェクト指向やコンポーネント指向とSOAの違いはどこにあるのでしょうか。今回はまず,こうした違いに着目することで,SOAの特徴を明らかにします。それに続いて,SOAの考え方を取り入れたシステムを構築する手法を説明していきます。 プログラムの粒度は大,結合は緩やか オブジェクト指向およびコンポーネント指向と,SOAの