2025年の国際博覧会(万博)の誘致を検討中の大阪府は28日午前、経済界や有識者などでつくる検討会を開いた。経済界を中心に「25年」への立候補に慎重な意見が相次いだ。 検討会では、府内企業の参加意欲が低いとの調査結果も示され、関西経済連合会幹部は「企業に相応の金銭負担をしても(誘致しよう)という機運がない」と指摘。「あまり時間に縛られず、もう少し丁寧に議論を進めた方がいい」と述べた。また堺市の幹部は「05年の愛知万博では構想発表から基本構想策定まで5年8カ月かかった」と言及。「25年開催(を目指す)なら、テーマの深掘りにはきつい。拙速になってはならない」と話した。 検討会は立候補の可否の判断材料とするため府が4月から開き、4回目の今回が最後。来月にも報告書をまとめるが、立候補の可否には踏み込まない予定だ。