高校野球はその理念に「教育の一環」を掲げる。一方で、夏の甲子園は毎年、80万人前後の観客を集め、全試合、全イニングがNHKによって生中継される。アマチュアスポーツにおいてこれほど注目を集める競技はない。それゆえ学校の宣伝効果やプロ野球のドラフト指名など、勝つことで学校や選手が得られる「報酬」の大きさを背景に、高校野球のあり方についてたびたび議論を呼ぶ。中でも過剰な勝ちへのこだわりは、「勝利至上主義」と揶揄されることも多い。はたして高校野球は「教育の一環」たりうる場なのだろうか。（ライター・中村計/Yahoo!ニュース 特集編集部）

サッカーＪリーグ１部（Ｊ１）ヴィッセル神戸は２２日、本拠地のノエビアスタジアム神戸（神戸市兵庫区）で湘南ベルマーレと対戦する。試合前日の２１日、神戸イレブンはいぶきの森球技場（神戸市西区）で調整。吉田孝行監督（４１）は合流したばかりの元スペイン代表ＭＦアンドレス・イニエスタ選手（３４）について「どこかのタイミングで使う。ファンも見たいだろうから」と途中出場を明言した。 クラブ広報によると、湘南戦の動員は２万人超えは確実。チケットは完売目前という。（有島弘記）

巧みなボールさばきでチームメートの目をくぎ付けにするイニエスタ（中央）＝神戸市西区、いぶきの森球技場（撮影・山崎　竜） サッカーの元スペイン代表ＭＦイニエスタが２０日、いぶきの森球技場（神戸市西区）で、来日後初めてＪ１神戸の練習に参加した。「コンディションは１００パーセントではない」としながらも、ボールを使ったメニューでは足に吸い付くようなトラップや正確なパスを見せつけた。 １８日に関西空港に到着後、翌１９日はチーム練習がオフだったが、同球技場を訪れて自主トレーニングに取り組んだ。高温多湿な気候に驚いたのか、初めて覚えた日本語は「暑い」だったという。 ２０日は冒頭のみ報道陣に公開され、３９社８０人が視線を注いだ。イニエスタは円陣であいさつした後、ストレッチなどで体をほぐし、ボール回しへ。ディフェンス役の選手を観察しながら味方にパスをさばいた。 長らく世界的名門バルセロナとスペイン代表をけん

土用の丑（うし）の日の２０日、静岡県内スーパーは、資源が減少しているウナギの加工品が売れ残って無駄にならないよう、消費者に予約購入を促したり、仕入れを調整したりして販売に臨んだ。 県内を中心に展開するマックスバリュ東海（長泉町）は予約購入の呼び掛けを強化した。同社によると、予約販売分だけで、金額ベースで前年を上回ったという。 仕入れ量を保守的に見積もった店も多かった。アピタ静岡店（静岡市駿河区）は廃棄をできる限り避けるため、前年の計画数より仕入れを少なめに。県西部で「フーズアイランド」を展開するシジシー・ショップ東海（浜松市北区）の担当者は「在庫が過剰にならないように調整した。予想したよりも売れ残りは少ない」と話す。 ウナギ加工品をめぐっては、環境保護団体グリーンピース・ジャパンの調査で、さばききれず売れ残ったかば焼きが賞味期限切れで大量に捨てられたことが判明した。アピタ静岡店の担当者は「

静岡県は２０日、夏風邪の一種で主に５歳以下の乳幼児が発症する「ヘルパンギーナ」が静岡県内で流行し、警報レベルに達したと発表した。県疾病対策課によると、静岡県は佐賀県や新潟県に次いで定点当たりの患者数が多く、「今後さらに流行が拡大する可能性もある」として注意を呼び掛けた。 ヘルパンギーナはエンテロウイルスなどが引き起こす感染症で、３８度以上の高熱や咽頭痛のほか、口腔（こうくう）粘膜に発疹が現れたりする。痛みで飲食物が飲み込めず、脱水症状になる場合もあるという。 県内で警報レベルに達するのは２０１６年以来。定点当たりの患者数が今月９～１５日の週で警報の基準を超える７・４７人となった。地域別では富士市以西で患者数が多くなっている。同課によると、流行は８月中旬ごろまで続く見通し。同課は感染予防に不可欠な手洗いの徹底とともに、発症後の脱水症状による熱中症対策も考慮し、必要に応じて医療機関を受診するよ

生産終了を正式決定したトヨタ自動車東日本の東富士工場＝６月、裾野市御宿（静岡新聞社ヘリ「ジェリコ１号」から） トヨタ自動車東日本（宮城県）は２０日の取締役会で、２０２０年１２月末までに東富士工場（裾野市御宿）の乗用車の生産を終了し、工場を閉鎖する方針を正式決定した。現在工場に勤務する従業員約１１００人は東北地方へ異動する。トヨタ自動車グループで乗用車の生産機能を移すのは、１１年にセントラル自動車（当時）が本社と工場を宮城県に移転して以来、７年ぶり。 東富士工場で現在生産しているジャパンタクシー、センチュリー、ポルテ、スペイドの乗用車４車種については、トヨタ自動車東日本の宮城県や岩手県の工場を含めて、トヨタ自動車グループ全体で移管先を決める。 東富士工場の跡地の活用策もトヨタ自動車グループ全体で今後、検討していく。東富士工場に隣接する設計・開発部門が入る東富士総合センターの機能は存続する。

大相撲名古屋場所（ドルフィンズアリーナ）１３日目の２０日、上松町出身の西関脇御嶽海（出羽海部屋）は東大関豪栄道と対戦し、送り出しで勝った。１２勝１敗とし、初優勝に王手をかけた。１４日目の２１日、東前頭１３枚目の栃煌山との大一番に臨む。優勝すれば、県出身力士としては初の快挙となる。

日本サッカー協会が、次期の日本代表監督として、２１歳以下（Ｕ２１）男子日本代表監督の森保（もりやす）一氏（４９）に絞り込み、交渉に入ることが２０日、わかった。週末にも年俸など具体的な条件を提示する。本人も受諾する方向で、２６日の理事会で正式に就任が決まる見通しだ。２０日にあった日本協会の技術委員会で、新監督の人選を関塚隆委員長に一任することを決めた。 森保氏は、２０２０年東京五輪に出場するＵ２１日本代表も指揮する「兼任監督」となる方向で、日本協会は調整を進めている。 ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会後に退任を表明した西野朗監督の後任選びを進めていた技術委員会の複数の委員によると、日本人監督を推す意見でまとまっていたという。これを受け、関塚委員長は森保氏へ打診する。田嶋幸三会長も「森保氏は日本でナンバーワンの実績。（自身と）技術委員会との方向性にずれはない」としており、理事会で承認を求める。

豪雨で交通網が寸断されるなどし、大きな影響を受けた県内の観光。各地で復旧が進む中、書き入れ時の夏休みシーズンを迎えた。関係者は、都市部でのＰＲ活動に力を入れるなど、巻き返しに懸命だ。 「マイカー利用の新規客をどう取り込むかが勝負。八月の宿泊客十万人は維持したい」と話すのは、下呂温泉観光協会の滝康洋会長。ＪＲ高山線の下呂－金山間が不通で、ＪＲ名古屋駅からの特急ワイドビューひだが運休したままだ。「例年ならこの時期、八月は予約で満室となるが、今年は余裕がある」という。 下呂温泉では、二十一日から八月二十五日までの毎週土曜に「いでゆ夜市」、八月一日に龍神火まつり、同三日に花火ミュージカル夏公演（中日新聞社協賛）など、イベントがめじろ押し。「豪雨の直接的被害はない。下呂温泉の夏を楽しんでもらいたい」と、旅館関係者らは力を込める。 下呂のほか高山、飛騨、白川の三市一村と県でつくる「飛騨地域観光協議会」

木造復元に伴う名古屋城現天守の閉館後の入場者確保策として、市は来月四～十五日の十二日間、空襲で焼けなかった国重要文化財（重文）の東南、西南、西北の隅櫓（すみやぐら）を初めて同時公開する。江戸時代から残る建造物で、名古屋城総合事務所の担当者は「四百年前の姿を見ることができる」と来場を呼び掛けている。

情報公開制度を所管する組織のトップが、知らないはずの請求内容を知っていた。しかも、自らに関わる公開請求の内容だ。野田聖子総務相をめぐって明らかになった問題。本来、情報の漏出防止を指導する立場の野田氏は、さらに第三者に知り得た情報を漏らしていた。制度をめぐって漏出の事例は後を絶たないが、事態はより深刻だ。 「まとめてお答えしたいと思う」 ２０日朝に官邸で行われた閣議後会見。朝日新聞が情報公開請求した内容を第三者に漏らした経緯について質問されると、野田氏は事前に用意していた紙を手に説明した。 「私の事務所の活動について情報公開請求が行われていると聞き、懇親会の席で話題に提供したことは記憶している。ただ、時期、誰からというのは定かではない。様々な関係者がいるなかで、色々な端々の中で出てきた話題の一つ」 よどみない説明はここまでだった。 総務省は、情報公開法を所管する。そのトップとして、請求内容が