愛知県豊田市の川で2017年6月、外来種アカミミガメが一斉に駆除され、約千匹を処分したが、翌年の調査では、駆除以前と変わらない生息数に戻っていた。専門家は「外来生物の根絶は難しく、大規模な駆除を毎年続けないと効果は現れない」と指摘している。 一斉駆除をしたのは市南西部を流れる逢妻女(あいづまめ)川の15キロと逢妻男(お)川の8キロの区間。豊田市矢作川研究所を事務局に、川沿いの住民や企業などで組織した実行委員会が作業にあたった。 駆除前には両区間を、双眼鏡を使った目視とドローンによる空撮映像で調べた。その結果、アカミミガメの推定生息数は女川で約1千匹、男川で約600匹とした。 そして17年6月、250人が参加して、計6日間にわたって駆除に踏み切った。かごわなを仕掛け、捕獲する方法。捕まえたカメ1290匹のうち再放流をした在来種を除く、986匹のアカミミガメを処分した。 同年7~9月に生息数を