三重県は4日、新型コロナウイルスに感染した中国・武漢市出身で県内在住の50代男性が1月13日に帰省先の同市から戻った際、中部国際空港(愛知県常滑市)を利用していたことを明らかにした。 県によると、男性は同日、空港から津市の津なぎさまち港を結ぶ「津エアポートライン」を利用して県内に戻った。14日から24日までは勤務先と自宅を自家用車で往復していたが、県は「不特定多数との濃厚接触は確認できなかった」としている。男性は入院中だが、容体は安定しているという。 鈴木英敬知事は今月1日、感染者が不特定多数の人が集まる場所に立ち寄ったり、公共交通機関の利用が判明したりした場合は速やかに情報開示するよう指示していた。県幹部によると、今回の情報開示に当たり愛知県側から「控えてほしい」との要請があったが、鈴木知事が一部の情報を開示していく方針を決めた。 (中日新聞)