発がん性が疑われ、日本を除く多くの国や地域で規制強化が進む農薬「グリホサート」の「世界汚染地図」を、オーストラリアの研究者が作成した。グリホサートの散布による土壌汚染がどの地域でどれくらい進行しているかを5つのレベルに分けて示したもので、日本は、西日本で比較的、汚染レベルが高いことがわかった。食品を選ぶ際の参考になりそうだ。 危険度で色分け地図を作成したのは、環境工学が専門のシドニー大学のフェデリコ・マギー准教授らのチーム。独自のデータベースと統計手法を用い、散布されたグリホサートと、その代謝物(散布後、化学変化を起こして生成された物質)のアミノメチルホスホン酸(AMPA)が、土壌中にどれくらい多く蓄積されているか、微生物によりどれくらい分解されたか、地下の帯水層にどれくらい流れ込んだかなどを計算し、散布された地域の汚染度を総合的に評価した。 その上で、世界の農耕地を、危険度(ハザード)が